吉岡里帆「きみ棲み」登場人物が最低人間ばかりの第6話は微減6.9%

きみが心に棲みついた|TBSテレビ公式サイトより

 吉岡里穂(25)が主演を務める「きみが心に棲みついた」(TBS系)第6回が2月20日に放送され、平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。前回よりも0.1%下降しているものの、横ばい状態が続いているため、一定の視聴者を確保できていることがわかる。

 第六話では、今日子(吉岡里帆)と八木(鈴木紗理奈)が取り組む下着のデザインコンペが佳境を迎える。星名(向井理)の計らいで、最終コンペが実施されることになったが、過去の恋愛沙汰が原因で、決定権を持つ池脇部長(杉本彩)に嫌われている八木は圧倒的に不利。しかし、最終プレゼンでは星名が機転をきかせ、見事に八木のデザインが採用される。

 今日子は仕事が忙しく、なかなか吉崎(桐谷健太)と会えない。そんな中、吉崎の元に元カノの映美(中村アン)が現れ、自分の新作を読んでほしいと頼みこむ。翌日、今日子は楽しそうに打ち合わせをする吉崎と映美の姿を目撃してしまうのだった。

 さすがにだいぶ慣れてきたが、相も変わらず性格の悪い人間ばかり登場するのでウンザリしてしまう。原作者も脚本家も、よくもまあこんなにタイプの違う性悪人間を考えられるなと、ある意味感心してしまう。私情で八木を徹底的にこき下ろす池脇部長も、嫌な女上司そのものだったし、吉崎と彼女ができたことを知るや否や、接近してくる映美もサバサバした女性を装っているものの、実に嫌らしい人間だ。

 ただ、いつもと違っていたのは、性悪人間がきちんと報いを受ける展開が用意されていたことだ。星名の企みにより、プロジェクトメンバーから外された池脇部長の無様な姿を見て、溜飲が下がる思いだった。これまで、星名をはじめとする性悪人間がちっとも報いを受けず、イライラし続けていたので、これはかなりの進歩と見える。おそらく次回以降、池脇部長は登場しなくなるだろう。性悪人間がひとり減ったことも大変喜ばしい。

 しかし、ここにきて今日子の影が薄くなっていることが気になる。無理もない、周りのキャラクターが強烈すぎるのだ。これまでは今日子の常軌を逸した行動が視聴者にインパクトを与え続けていたが、吉崎と交際を始め、仕事でも認められるようになり、すっかり普通の女性に落ち着いてしまっている。普通の恋愛ドラマならそれでいいのかもしれないが、濃いキャラ揃いのこのドラマだと、逆効果な気もする。

 今日子の空気の読めなさぶりにイライラすることもあったが、今思えば今日子の挙動不審ぶりは、必要なキャラ付けだったといえるだろう。

 次回は、今日子が隠し続けていた大学時代の過去が、ついに吉崎に知られてしまう。衝撃の過去を知った吉崎が、今日子や星名にどんな態度を取るのか、注目だ。できれば、今日子を見捨てずに助け、星名に立ち向かってほしい。せっかく前を向いて歩きだした今日子が、これ以上辛い目に合ってほしくないのだ。

 胸くそ展開はそろそろお腹いっぱいなので、ドラマの後半は「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)もびっくりするくらい爽快感のある展開を期待したい。

文=Harumaki

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ