サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「末脚に磨きグランシルクが穴」

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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「末脚に磨きグランシルクが穴」

 伝統ある中山記念が今週のメイン。昨年からGIに昇格した大阪杯(旧・産経大阪杯)の前哨戦(勝ち馬に優先出走権が与えられる)になり、この時期の中距離戦としてより厚みを増した感のある重賞となったが、今年の顔ぶれも実に多彩だ。

 特徴的なのは、牝馬の参戦。路線の違いから牝馬の出走はきわめて少なく、過去20年を振り返ってみても連に絡んだのはヌーヴォレコルトのみ(15年1着)。なのに今回は、ヴィブロスアエロリットと2頭の女傑が出走してくる。ともにGI勝ち馬で、能力からチャンスは大いにあっていい。

 昨今はそれだけ女丈夫が多くなったということでもあるが、この両馬の参戦はレースに華を添えるだけでなく、より高い価値を伝統あるこの一戦に与えたと言ってよく、ますます熱のこもったファン必見の競馬になっていくことだろう。

 馬券的にはどうだろう。別定戦だけに大きく荒れることはマレだ。

 馬単導入後、これまでの15年間、その馬単で万馬券になったのは3回(馬連2回)。1番人気馬は5勝(2着1回)、2番人気馬は3勝(2着2回)。1、2番人気ともに連対を外したのは4回のみと、まずは本命サイドで決まることが多く、力量馬は、それなりの結果を出してくれるということだ。

 が、そうは言うものの、まだ冬の気配は抜けきれておらず、汗をかきづらい時期だけに、調整はままならない。力量馬でも重め残りの状態で出走してくるケースは少なくなく、仕上がりがどの程度か、しっかりと見極めることが馬券戦術としては重要だろう。前述した牝馬2頭も、ともに今季初戦で、休み明けであることは留意すべきだ。

 年齢的には、充実著しい5歳、6歳馬の活躍が目立つが、それでも勢いを増す明け4歳馬も負けてはおらず、データからは互角に渡り合えることを証明している。

 また、峠を越えたと見られる7歳、8歳以上馬の古豪を軽視するのは禁物だ。今回でいえば、7歳馬がサクラアンプルールとショウナンバッハ。引退も近いと言われる9歳馬ディサイファだが、近走を振り返ってみても衰えたとは言い切れず、追い切りのよしあしの判断と、厩舎のコメントはしっかりと吟味する必要がある。

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