モロッコと聞けば真っ先にカサブランカを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、カサブランカはモロッコの商業の中心。行政の中心である首都は、カサブランカの北東85キロに位置する港町・ラバトです。
あまり知られていませんが、実はラバトは世界遺産の町。整然とした新市街と混沌としたメディナ(旧市街)という正反対の表情をあわせ持つ町並みは、「ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都」として文化遺産に登録されています。
近代的に整えられた新市街から、メディナに一歩足を踏み入れると、庶民の熱気と数百年も時をさかのぼったかのような風景に驚かされる。それこそが、ラバトの魅力なのです。
12世紀に築かれたムワッヒド朝の塁壁と、17世紀に建てられたアンダルシアの塁壁に囲まれ、町の中心部にどっしりとたたずむメディナ。
城門をくぐってメディナの中に入ると、一気に中世そのままのような風景のなかに取り込まれます。整然としてトラムも走る新市街とは、文字通りの別世界。
サトウキビやフルーツのジュース、モロッコ風クレープ、ケバブやナスのフライなど、バラエティ豊かな屋台がメディナにやってきた人々を待ち構えています。
野菜や果物を売る露店も立ち、濃厚な庶民の生活臭が漂ってきます。