ハッピーエンドはまだ早い?吉岡里帆『きみ棲み』第7話で6.5%にダウン

きみが心に棲みついた|TBSテレビ公式サイトより

 吉岡里帆(25)が主演を務める「きみが心に棲みついた」(TBS系)第7回が2月27日に放送され、平均視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。

 前回よりも0.4%ダウンし、初回から回を追うごとに少しずつではあるものの下降し続けている。ここらで何とか持ち直してほしいものだ。

 第七話では、大学時代の今日子(吉岡里帆)のストリップ動画を手に入れた吉崎の後輩・為末(田中真琴)が、それを吉崎(桐谷健太)に見せてしまう。為末は動画を見せたことを今日子に告げ、「あなたみたいな女が一番嫌い」と言い放つ。

今日子は吉崎との別れを決意するが、吉崎はバーを訪れ、星名(向井理)と牧村(山岸門人)の二人に今日子への謝罪を要求する。動画を削除し、これ以上今日子を脅さないように誓約書を書かせたことで、ようやく今日子は過去のしがらみから解放される。吉崎と結ばれた今日子は、翌日首に巻いていたネジネジを外すのだった。

 1話から延々と続いた胸くそ展開がようやく解消された回だった。これまでずっと星名の呪縛から逃げられなかった今日子だが、吉崎というヒーローの出現で、やっと過去から解放されたようだ。星名と牧村が吉崎に頭を下げる姿に、すっきりした視聴者も多かったのではないか。

これまでコメディリリーフの印象が強かった桐谷健太だが、恋愛漫画のヒーローを違和感なく演じたことで、今後は役の幅も広がるのではと考えられる。

 すっきりした回だったことは間違いないが、一方で「胸くそ展開」がなくなってしまうのは、このドラマの根幹を失ってしまうような気がしなくもない。このドラマの視聴率は、「ムカつくけど癖になる」、「イライラしつつ次回が気になる」と感じる視聴者によって支えられているのだ。毒気が抜けた「きみ棲み」には興味を持てない視聴者も出てくるのではないのだろうか。

 しかし、そんな心配は杞憂のようだ。まだまだ解決されていない問題は山積み。その中でも最も大きい問題は星名の過去や家族との因縁だろう。これまで徹底的にSキャラを貫いてきた星名だが、過去のトラウマや家族がどのように彼を苦しめていくのか気になるところだ。

強烈な印象を残した醜い姉も次回は再登場するようだし、星名のまわりが一気に動き出す予感がする。かつての今日子のように星名に狂ってしまった飯田(石橋杏奈)が星名の母に接触したことで、一波乱起きるのはまず間違いないだろう。

 星名はどうしようもないクズだが、来週の今日子との最初で最後のデートでは、人間らしい弱さや優しさを見せる様子。Sキャラからのギャップに、今日子の心がまた揺れ動いてしまいやしないかが心配だ。

普段は冷たい男性がたまに見せる優しさにぐっとくるという女性は多いもの。既定路線でいけば今日子と吉崎のハッピーエンドだが、星名の大逆転があるのかどうかが次回以降の見どころだ。

(文=Harumaki)

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