左とん平死去で「西遊記II」「寺内貫太郎一家」の再放送を望む声

| まいじつ
左とん平死去で「西遊記II」「寺内貫太郎一家」の再放送を望む声

大杉漣に続き、またひとり、味わいある名俳優がこの世を去った。

1970年代の人気ドラマ『時間ですよ』、『寺内貫太郎一家』(ともにTBS)をはじめ、映画や舞台に名バイプレーヤーとして活躍した俳優の左とん平が2月24日、心不全のため東京都内の病院で死去した。享年80だった。昨年6月に急性心筋梗塞の手術を受け、9カ月間にわたって闘病を続けていたという。

「とん平さんは名作ドラマにたくさん出ていますが、『西遊記II』の再放送をする方向で日本テレビが調整に入ったと聞きます。また、どの回になるのか不明ですが、TBSでは『寺内貫太郎一家』を1話だけ放映する予定です。各局、追悼番組をという判断でしょう」(芸能関係者)

左の所属芸能事務所を通じ、妻の仁美さんが「最期は穏やかな顔でしたし、スーッと逝ったんだと思います。怒ったりすることもなく、本当に優しい人でした。ゴルフが大好きで、あまり家でじっとしてる人ではなかったです」とコメントした。後日、お別れの会が開かれる予定だという。

コミカルもシリアスもこなした味のある演技

左は、バラエティー番組で発した「ヘイ・ユー! ホワッチャネーム?」が一世を風靡し、それに付随した曲『とん平のヘイ・ユウ・ブルース』もヒットした。賭博容疑での逮捕歴もあったが、卓越した演技力でカムバックを果たすと、何とも言えない雰囲気を持ち味に、コミカルな役もシリアスな役もこなした。

一昨年には、老人ばかりのアマチュアオーケストラを指揮する女性教師の奮闘を描いたコメディー映画『オケ老人!』に出演し、この作品が初主演映画だった女優の杏との掛け合いで、味のあるとぼけた演技がまだまだ健在であるところを見せてくれた。

「『居酒屋兆治』『楢山節考』などのシリアスな印象深い演技も印象的です。また、焼き鳥屋で日本酒を飲むのが好きだという下町派でもありました。たいへん惜しい俳優を亡くしました」(演出家)

またひとり、昭和の名優がこの世を去った。

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