女人禁制の大相撲とアラーキーセクハラパハワラ事件:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載202

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女人禁制の大相撲とアラーキーセクハラパハワラ事件:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載202

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第202回 女人禁制の大相撲とアラーキーセクハラパハワラ事件

 大相撲舞鶴場所で、挨拶中にくも膜下出血で倒れた市長を助けるため、女性医師が土俵に上がったことが議論を呼んだり、長年アラーキーの写真のモデルを務めてきたKaoRiさんが、その間に受けた理不尽な行為について告発したことが話題になったり、水原希子ちゃんがかつて、とある企業広告の撮影の際に不愉快な思いをしたことを告発したり。以前取り上げた稲村亜美さんの件も含め、おそらく #metoo の影響もあって、このところ、「女性が蒙る差別や不利益」に関するニュースが多いわね。

 そのうち大相撲の件については、人命救助にあたっていた女性を下ろそうとしたのは、もちろん論外。でも「『大相撲の土俵上は女人禁制』というルールを撤廃すべきだ」という意見はどうかしら……。そのルールができた理由や背景については諸説あって、何が本当かよくわからないけど、アタシ、「平等」って、決して「何もかもを一緒にする」ことではないし、「差別にあたるかどうか」は「相手に対する敬意や思いやりがあるかどうか」によって決まる(それを他人が判断するのはなかなか難しいけど)と思うの。もし「女性は劣っている」といった意識に基づく女人禁制なら、「おいおい」と言いたくなるけど、別の理由によるものなら、当面はそのままでいい気もするのよね。
 ただ、市長とかの挨拶は、今後は男女問わず、土俵外でやってもらうのがいいと思うわ。「女人禁制」とかでなく、「土俵に上がるのは力士と行司と清掃等のスタッフのみ」という取り決めにした方が、よほどスッキリするんじゃないかしら。

 次に、KaoRiさんや希子ちゃんの件。どちらも、セクハラ、パワハラ、「やりがい搾取」等、いろいろな要素が絡み合っていて、SNSなんかではさまざまな意見が飛び交っているけど……。今まで声を上げられずにいた人たちが、ちゃんと自分の気持ちを表明できるようになったのは、アタシはとてもいいことだと思っているわ。
「女だから」「男だから」「仕事だから」「芸術だから」。

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