上原効果で優勝候補に躍り出た巨人が長嶋茂雄「再投入」

| 週刊実話

 神宮での3連敗で「再投入」の時期を前倒し? 開幕2カード続けて勝ち越したが、3節目のヤクルト戦に3連敗。早くもあの“切り札”が投入されるかもしれない――。

 今季、“手応え”を感じていたのは、高橋由伸監督(43)だけではない。オープン戦首位は5年ぶり。過去を逆上ってみると、オープン戦を首位で終えたシーズンは'76年優勝、'80年3位、'82年2位、'99年2位とすべてAクラスを確保している。4季ぶりのV奪還の機運も出てきただけに、打つべく手は早く打っておこうというのだ。
 「上原浩治(43)の獲得は大きかった。上原が登板すると球場全体の空気が変わる。それに巨人ナインが乗せられ、勝利の意欲が高まってくる。4季連続優勝ナシとなると、球団史上ワースト。それだけは避けたいので…」(ベテラン記者)

 冒頭の「再投入」とは、長嶋茂雄・終身名誉監督(82)による表敬訪問だ。
 「長嶋氏は春季キャンプを訪問し、高橋監督や選手たちに喝も入れています。今年のキャンプは話題に乏しく、松井秀喜氏(43)の臨時コーチくらいでした。そんなお寒い雰囲気を変えてくれたのが長嶋氏でした」(スポーツ紙記者)

 失敗は繰り返したくない。昨季、巨人は球団ワーストの13連敗も喫した。だが、その連敗が始まった頃、首脳陣、フロント幹部の大半は「そのうち、どうにかなる」とタカをくくっていた。気付いた頃には2ケタ連敗となり、「よもや…」と思い始めたころに13連敗となってしまったのだ。先手、先手の対応。それが長嶋氏の再訪問を早めたようだ。
 「上原復帰でチームの雰囲気はいい。上原がロケットの第一エンジンなら、第二エンジンは球宴前後、第三エンジンは終盤戦といきたいところ。長嶋氏は第三エンジンで予定していましたが、優勝圏内にいなければ訪問をお願いできなくなります」(球界関係者)

 通常、セ各球団が徹底マークするのは3連覇を狙う広島カープだ。しかし、敵愾心を抱かれているのは、実は巨人の方なのだ。
 「開幕オーダーを見れば分かりますよ。投手の菅野智之を含め、9人中7人がドラフト1位。

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