わたくしごとで恐縮ですが、このたび、師匠の事務所独立に伴い、22年ほど在籍した「オフィス北野」から「T.Nゴン」へと、移籍することになりました。相変わらずの若輩者でございますが、今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
まったく学のないわたくしには似合わない“ただただ堅い”あいさつから始まった今回の連載、やはり、“事務所移籍までの経緯”について、書かないわけにはいきません。1カ月ほど前、殿の独立のニュースから始まった一連の流れの中で、事の真相については、先日、たけし軍団の兄さんら(ダンカンさんや水道橋博士)がマスコミ各位にあてた〈師匠・北野武氏の独立について〉といった声明文の内容が極めて正確なものとなっていますので、そちらを検索するなり、読んだ人に聞くなりして、確かめていただければ、と。
で、たけし軍団の末端にいる、40を過ぎてもいまだ“若手”と呼ばれるわたくしは、「殿は独立、たけし軍団は残留」といった通達を受け、〈自分は今までどおり残留で、今後、殿とは違う事務所でやっていくのだな〉と、漠然と受け入れていました。が、とある土曜の夜、殿にお会いするといきなり、本当にいきなり、
「新しい事務所だけどよ、お前、来てもいいんだぞ」
と、“なかなかの衝撃発言”をもらい受けたのです。さらに、
「まー、お前はライブとか台本とか、俺の仕事が結構あるから、こっちに来たほうがやりやすいだろ?」
と、さらりと続け、
「あれだぞ。自分で取ってきた仕事なんかは、うちは一切マージンを取らないから」
と、まさかの、芸能事務所にはあるまじき超好条件をさらりと口にし、最後には、
「うちは社員旅行もあるよ」
と、“事務所勧誘ギャグ”をかぶせてきたのでした。