松本人志、「フジの器のデカさ」セクハラ降板・登坂アナの早期復帰に賛否相次ぐ

松本人志、「フジの器のデカさ」セクハラ降板・登坂アナの早期復帰に賛否相次ぐ(写真はイメージです)

 生々しいセクハラ降板で姿を消していた元NHK・登坂淳一アナ(46)が、4月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。不祥事キャスターのテレビ復帰のあり方にネットでは賛否の声が上がっている。

 放送では、冒頭からMC・東野幸治(50)が「今日はビックリするような方がゲストに来ていただいています」と登坂を紹介した。すると、松本人志(50)も「”麿”(まろ:NHK時代の愛称)って呼んでいいんですか? それか”下り坂さん”?」とイジってみせた。

 登坂はNHKを今年1月にNHKを退社し、4月から『プライムニュース』(フジテレビ系)のメインキャスターへの起用が決まっていた。ところが、1月25日発売の『週刊文春』(文藝春秋社)が、11年6月頃の札幌放送局時代のセクハラ事件をスクープ。その内容は、いきなり新人アナウンサーの足をなで回し、酒が入った状態でベタベタと身体に触り続け、耳元で『一緒に抜け出さない?』とつぶやいたという生々しいもの。さらに、恐怖のあまり、困惑した女性がトイレに逃げ込んでも、登坂は追いかけてきて何度もキスを迫ったと報じられたのだ。この報道を受け、登坂は『プライムニュース』への自粛降板を自ら名乗り出ていた。

 番組で、登坂は事件の経緯に触れ、「(酒に酔って)記憶も曖昧で」「体調があまり良くなかった」と説明し、セクハラの事実があったことを認めた。そして、当時すでに和解が成立していたため「着地(解決)したこと」と認識していたため、『プライムニュース』への出演を決めてしまったという。だが、それでも松本は「体調が悪いとエロくなる?」などとイジリ続ける。そして、登坂にとって針の筵となったのは、今週『週刊新潮』(新潮社)が報じた、福田淳一財務次官の記者へのセクハラ疑惑。松本が「(セクハラの)専門家が隣りにいらっしゃるんで」と皮肉ると、登坂は「専門家ではありません、すみません。申し訳ありません」と畏まるしかない様子だった。

 登坂にとっては、バラエティへの出演は禊ぎだろう。松本がイジればイジるほど、登坂の醜聞は薄れるのは言うまでもない。ネット上では、この登坂の早すぎる復帰に賛否の声が上がっている。「事件自体は11年のことだし、女性との和解が成立しているのなら問題ない」「『プライムニュース』の自主降板で社会的制裁は十分受けたともいえる」という肯定的な意見がある一方で、「ていうか、セクハラは事実ことに衝撃受けたわ」「無理無理。ニュース原稿読まれると、生理的に受け付けないと思う」など否定的な声も多く聞かれた。

■登坂を出演させたフジは器がデカいのか、空気が読めないだけか

 スキャンダルを起こした人物は、もはやキャスターとしての復帰は不可能なのか。過去には女性スキャンダルで森本毅郎(78)、セクハラ・息子の不祥事でみのもんた(73)、タクシー殴打事件の松平定知(73)らが「表の顔」から姿を消していった。

 興味深いのは、松本が、登坂をゲストに呼んだ同番組に対し「フジテレビの器のデカさを感じた」と発言をしたことだ。たしかに常識的に考えれば、直前降板で編成を滅茶苦茶にした登坂にフジテレビは激怒していてもおかしくない。そして、松本は経歴詐称騒動で『ユアタイム』(同局)を降板したショーンK(50)や現在パワハラ疑惑の渦中にある『プライムニュース イブニング』の反町理(53)もイジってみせた。

 このように、ネット上では「当たり前」になっているのに、いまだテレビ的に「タブー」とされている事柄に触れられるのが『ワイドナショー』の佳処であり、”下り坂”フジテレビの唯一の希望となるのではないか。放送制度改革と電波オークションが現実的になってきた昨今。テレビのタブーを踏み越えることが、登坂氏とフジテレビの”登り坂”のきっかけになることを願いたい。

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