昭和時代に活躍した少女漫画や童画の作家 松本かつぢ。ユーモア溢れる可愛いらしい少女漫画の中の女の子の姿は、中原淳一の作品とともに昭和時代の”かわいい”の象徴ともいえるでしょう。
現在、松本かつぢの特別企画展「松本かつぢ かわいい!づくし」が開催されています。
少女雑誌文化が花開いた昭和の初めに少女たちの憧れを誘い、中原淳一と人気を二分した松本かつぢ。昭和13年に連載がスタートした「くるくるクルミちゃん」は少女漫画の先駆け的作品とも言えます。
水ぬるむ(松本かつぢ資料館蔵)
本展が開催される栃木市は、作家 吉屋信子のゆかりの地であり、松本かつぢは当時、吉屋信子の作品にも数多くの表紙絵や挿絵を描いていたそうです。