生前に墓地墓石や仏壇仏具、神棚を購入すると相続税の節税対策になる!

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生前に墓地墓石や仏壇仏具、神棚を購入すると相続税の節税対策になる!

唐突ではあるが筆者は学生時代に麻雀にハマっていた。毎日のように深夜まで打つことはザラで、時には徹夜をしたことも珍しいことではなかった。ところで、麻雀には三元牌というものがある。由来については諸説あるが、有名な説だと美女の条件を表しているとされている。

■三元牌の諸説

また、筆者が良く読んでいた麻雀初心者向けの書籍に記載されている説だと、麻雀発祥地である中国においての理想的な人生を表現しているとされていた。即ち出世し、財を成し、生前に墓を建立するという具合だ。三元牌は白・発・中となっている。発が出世を表し、中が財を成し、白が墓を表しているとのことだった。中国においては、生前に墓を建立することは、大変縁起の良いこととされている。日本ではどうかと言うと、寿陵と呼ばれ仏教の輪廻転生の観点から、縁起が良く更に建立した人は返って長生きすると言われている。

さて、生前にお墓を建立することは生前墓とも言われるが、実は相続税の節税対策としても有効だということをご存じだろうか。今回は、生前墓と相続税対策について簡単に解説してみよう。

■墓地墓石や仏壇仏具、神棚などは相続税が課されない

墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物は相続税が課税されない。(相続税法第12条他)但し、骨董的価値があるなど投資の対象となるものや商品として所有しているものには相続税が課税される。生前墓を建立することのメリットは二つあると考えられる。

■生前にお墓を購入することの2つのメリット

一つ目は墓石自体に相続税が課税されないだけでなく、生前贈与と同等の効果即ち、生前の相続財産を減少させることにより相続税そのものを減額できること。

二つ目は、自分が入ることになるお墓を自分の好みに応じて建立でき、残される人達(墓の管理者になる人達)と一緒に墓石を選定すれば情報の共有が見込めることにより、お墓の管理についての心配がなくなることだ。

■生前にお墓を購入することのデメリット

デメリットとしては、ローンでお墓を建立した場合、相続税の非課税対象にはならないことだ。あくまでも、亡くなった時点で残債がないことが前提となっている。

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