ヒアリだけじゃない!この夏に気を付けたい「危険外来生物」

| まいじつ
(C)よぴんこ(yopinco) / PIXTA(ピクスタ)

今年5月、大阪府八尾市の民家で中国製家電製品の段ボール箱から南米原産の強毒アリ『ヒアリ』の1匹の死骸が見つかった。今年初の国内でのヒアリの確認であるとともに、民家での発見も初めてだった。

見つかったヒアリは体長7~8ミリメートルの女王アリで、八尾市の小売店で販売された商品の箱を購入者が開けた際、死骸を見つけ、輸入業者を通じて環境省に通報したという。

「ヒアリは昨年5月から11月までに合計12都府県で6500匹が確認されていますが、まだ巣ができているのは確認されていません。冬場は活動が鈍ることもあり、11月以降、発見例はほとんどなく、世間の関心が薄れていたところで、今回の発見でした」(スポーツ紙記者)

日本を脅かす危険な外来生物はヒアリだけではない。ヨーロッパや韓国で猛威をふるい始めている『ツマアカスズメバチ』もその一種だ。

「日本でツマアカスズメバチが初めて確認されたのは2012年の長崎県対馬でした。最大2メートルの巣に2000匹が活動していたのです。ミツバチを襲うので養蜂業に打撃を与える危険性があります」(同・記者)

植物や生態系に大きな影響を与えるものも

桜を食い荒らす『クビアカツヤカミキリ』もやっかいだ。

「今年春、マスコミがいっせいに報道していました。繁殖力が強く、幼虫が木の幹に侵入し、樹木を枯死させてしまいます。桜、梅、桃の木が大好物なので花見ができなくなる危険性があります」(同・記者)

様々な虫を食い尽くす『ブラウジングアント』も恐ろしい。

「昨年、名古屋港で初めて見つかりました。今夏の繁殖が危惧されています。原産地は南ヨーロッパですが、中国を経由して入ってきたようです。ヒアリのように毒針で刺すことはありませんが、繁殖力が高く、生態系に大きな影響を与える可能性があります」(同・記者)

なんとか繁殖を食い止めてほしいものだ。

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