多くの浮気男性が恐怖した映画「危険な情事」

| まいじつ
(C)Nokwan007 / Shutterstock

1987年公開のアメリカのサスペンス映画『危険な情事』には、『男にとっては一夜の遊び、女は運命の出会いと思った』という副題が付いていた。第60回アカデミー賞で6部門にノミネートされた傑作でもある。

ニューヨークで弁護士を勤めるダン(マイケル・ダグラス)は、妻と娘との平和な日々を送っていた。ダンは妻の留守中に出版パーティーで知合った独身編集者のアレックス(グレン・クローズ)と一夜をともにする。ダンにとって一夜だけの情事のつもりだったが、アレックスにとってはそうではなかった。男を独占したいがための常軌を逸した行動は、ストーカーからやがて殺意を伴うものに変っていく。

マイケル・ダグラスを悩ませた病気

ダグラスは1992年の『氷の微笑』でもシャロン・ストーンやジーン・トリプルホーンと超過激なセックスシーンを繰り広げたが、危険な情事でもクローズとのあいだで激しいセックスシーンを演じていた。

「ダグラスはその後、『セックス依存症』をカミングアウトしますが、この病気に苦しむハリウッドスターは多いです。病名から性欲が強過ぎるとかセックスが大好きというイメージが浮かびますが、アルコールや薬物依存症と同じように、自分で性衝動をコントロールできない心の病なのです。本人はだめだと思っているのにやめられないとか、したくないのにしてしまうという状態になります。こうした精神状態でセックスをするため、のちに強い罪悪感を抱いたり、逆にしていないときに焦りや空虚感を感じるなど気持ちが不安定になりやすくなるのです」(心理カウンセラー)

ともかく、すべての浮気をしている男性が恐怖した“最恐”の映画だった。クローズの怪演ぶりはすさまじく、ただただ怖い、サスペンス映画であり、ホラー映画ではないのに、ホラー映画以上の恐怖を味わうことができる。

世間を騒がせた元『TOKIO』の山口達也も、アルコール依存症の診断だけでなく、ダグラスと同じ症状の併発も診断してもらった方がいいかもしれない。

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