高梨沙羅に大難題!スキーなのに「夏しか勝てない」

| まいじつ
画/彩賀ゆう

ノルディックスキー夏の国際大会・グランプリジャンプ女子で、日本の高梨沙羅が優勝した。

昨シーズンは「一番高い表彰台」に届かない試合が多かっただけに、幸先の良いスタートを切れたが、関係者の表情は冴えない。

「高梨のレベルからすれば、勝って当然。もちろん、うれしい話ですが…」

平昌冬季五輪金メダルで昨季のワールドカップ覇者のマーレン・ルンビは、出場を見送った。当たり前の話だが、ノルディックスキーの夏の大会に「雪」はない。専用の滑走路を滑るため、ルンビのように冬の本番に備えて出場を見送る選手もいれば、すべての大会に全力を尽くすタイプもいる。

マジメな高梨は後者だが、優勝に飢えていたせいもあるのかもしれない。

「伊藤有希が2位、勢藤優花が9位、岩渕香里も17位。日本人選手がみんな好成績を収めることができたのも、世界のトップクラスが出場を見送ったからでしょう」(スポーツ協会詰め記者)

混合団体戦のパートナー探しも難題

夏の大会とはいえ、優勝した勢いでシーズン本番に臨めればいいのだが、こんな声も聞かれた。

「この時期の高梨は最も調子がいいのかもしれません。個人合宿で徹底的に追い込んで調整していくタイプで、冬のシーズン本番に入ると、いろいろなことをテストしてくるんです。昨季が特にそうで、試行錯誤の連続でした。そこにルンビの急成長が重なり、高梨は焦っていました。ようやく、自分のスタイルが見つかったと思ったときはシーズンが終わっていましたからね」(同・記者)

スキー選手なのに「夏オンナ」ということか…。また、悩みはそれだけではないという。

「2022年北京冬季五輪から、スキージャンプの混合団体戦が新種目として加わります。高梨はスキー競技の拡充を喜んでいましたが、混合ということは男子選手と組みます。男女2人ずつのチーム編成になりそうですが、個人合宿派の高梨は気心の知れた選手を探さなければなりません。連盟が誰と誰を組ませるという決め方をしなければ、高梨は自分でパートナーを探すことができないかも」(関係者)

“夏オンナ”高梨はライバルの不在中に優勝を重ね、男子選手を振り向かせなければならないようだ。

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