皆さんは、原稿が紛失して現在も発見されていない藤子不二雄A先生の漫画をご存知だろうか。原稿がない。それはまさに圧倒的絶望！ どこを探しても……ないっ！ 一片の切れ端さえ……ないッ！
漫画編集者のなかには「原稿ッ！ 原稿はなッ！ 命より重いんだっ……！」と言う人もいるが、それが……ないッ！ 見当たらないッ！ 命より重い原稿が……ないッ！ まさに焼き土下座の所業！
単行本を作ろうと思ったが……ないっ！ 万事休す！ 編集者、絶望的青ざめ！ 膨大な量の冷や汗！ 走ってもないのに流れ出る冷や汗！ 大量の汗が渦を作り……飲み込まれる勢い！ 仕方なく、この件に関してとった対策は……、そっ閉じ！ なかったことに！ 封印！ 会話にも話題にも出さず……、封印！ 誰も見てない！ 知らないっ！ 封印!!
・編集者の熱意によって単行本化
禁断のそっ閉じから……約60年が経過！ 時は2018年！ 誰かが思い出した。紛失した原稿の存在！ それはパンドラの箱か！ はたまた玉手箱か！ どちらにしても圧倒的リスク！ モンスターか！ 毒霧か！
原稿がないのだから単行本化なんて……夢のまた夢！ 夢は叶わぬから夢！ 無理！ 何をしても叶わない……悲観的現実！ そこに一条の光！ そんな藤子不二雄A先生の漫画が、編集者の熱意によって単行本化！ まさに奇跡。