「膝に手をついた選手いなかった」。大学選手権V9の帝京大に明大が2連勝!

| ラグビーリパブリック

 昨季の大学選手権決勝を戦った帝京大と明治大が8月14日、長野・菅平高原サニアパークで練習試合を実施。明大が21-19で白星を得た。

 4月30日に北海道・札幌ドームでの関東大学春季大会・Aグループ初戦を17-14で制したのに続き、対帝京大戦2連勝を決めた。前年度の大学選手権決勝で20-21と相手の9連覇を許していたが、ゲームフィットネスの引き上げなどで王者の背中に手をかけている。

「明大には膝に手をついた選手も、足をつった選手もいなかったと思います。フィットネス(の強化)と準備がきちんとできている」

 勝ったSHの福田健太主将がこう言うように、試合終盤の追い上げを僅差での勝利につなげた。一方で敗れたLOの秋山大地は、攻め込んだ先でミスが起こっていたことをこう悔やんだ。

「ゴール前まで行くのに、ミス。そういうことを無くしていくには、いつもの練習中の集中力(が必要)。最後のワンパスでのミスは普段の練習でも起きていたので、見つめ直していかないと強いチームには勝っていけません」

 

 キックオフ早々にペースをつかんだのは、帝京大だった。鋭くキックを蹴り込んだ先で、飛び出す防御システムを発動。敵陣22メートル線付近左でスクラムを獲得し、塊と攻撃ラインの間にWTBの竹山晃暉副将を走らせるなどしてさらにゴールラインに迫る。たまらず明大はペナルティを犯し、前半5分、帝京大が敵陣ゴール前右ラインアウトからのモールとラック連取により先制トライを決めた。ゴールキック成功で0-7。

 明大は自陣ゴール前での守りで粘ってスクラムは終始優勢も、要所でスコアを広げられた。福田主将いわく、「受けてしまった」。帝京大はWTBの木村朋也が鋭いカウンターアタックで敵陣中盤まで進んだ先で、決死のカバーに入った明大HOの武井日向の一時退場処分を誘った。

 その直後の32分、敵陣ゴール前右のスクラムで最前列の並びが変わった明大を押す。NO8のブロディ・マクカラン副将のフィニッシュを導く。0-12。さらに35分、帝京大の木村が自陣中盤右のスペースを破る。LOの菅原貴人によるトライをおぜん立てする。0-19。

「前半はアタックができていなかった。

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