もしおとぎ話のように木や山、岩など自然と人間が会話できるとしたら?もし自然が人間に語りかけてくる世界があるとしたらどうだろう?
そんなアイデアから誕生したのが写真家のリイッタ(Riitta Ikonenand)さんとカロリーネ(Karoline Hjorth)さんの作品「Eyes as Big as Plates(皿と同じくらい大きな目)」だ。
人間が自然と対話することができるとしたら、自然を見続けながら長い年月を生きてきたおじいさん、おばあさんたちだろう。
そう考えた二人はノルウェーの高齢者をモデルに「妖精の世界」を表現した肖像写真シリーズを完成させた。
・親友のように自然と話すアーティストとの出会い
フィンランド出身のリイッタさんが「Eyes as Big as Plates」を制作することになったきっかけは、ノルウェー出身のカロリーネさんと出会ったことだった。
リイッタさんによると、カロリーネさんはまるで親しい友人であるかのように自然と会話するのだという。
ノルウェーにいるカロリーネのもとを訪れると、彼女は岩や山と会話をしていたの。私はフィンランド出身だから、湖や山に感謝はするけれど・・・マッシュルームやブルーベリーに話しかけることはないわ
と、リイッタさんは当初の驚きを振り返る。
・ノルウェーの高齢者らを妖精に見立てた肖像写真
リイッタさんはカロリーネさんの行動に衝撃を受け、コラボレーションして作品を作らないか?と持ちかけた。
そうしてできたのが神話や民俗学などの要素を取り入れた肖像写真シリーズ「Eyes as Big as Plates」である。