「心霊スポット」誰もが知っているのに知らない『第3コーナーの大ケヤキ』

| まいじつ
(C)Fer Gregory / Shutterstock

心霊スポットと呼ばれる場所は日本全国各地に存在するが、最も多く人の目に触れていると思われる場所をご存じだろうか。

そこは、エノキやイヌザクラなどの木々が群生しており、人々はその一角のことを『第3コーナーの大ケヤキ』と呼んでいる。

「競馬ファンにはおなじみの場所ですが、東京競馬場の第3コーナー付近にある木のことです。ケヤキと呼ばれていますが、実際は過去に落雷で燃えてしまい、エノキなど数種類の木が群生しています。ここは戦国時代の武将・井田是政の墓があり、競馬場を建設するときに伐採が計画されたのですが、井田家の子孫が強く反発したために今もその場に残っています。JRAは過去に何度か伐採を試みましたが、そのたびに関係者が突然死したり、作業員がケガをするなどの災難が発生し、結局、木はそのまま残っているのです」(スポーツ紙記者)

昨年の秋の天皇賞では、歌手の北島三郎の持ち馬キタサンブラックが見事勝利を収めた。テレビ中継で馬群が第3コーナーを回るときに“大ケヤキ”は必ず画面に映る。なぜ、競馬場にこんな大木があるのだろうと疑問に思った人も少なからずいると思うが、伐採できないのには、こんな理由があったのだ。

「事故以外にも、実際に第3コーナーは落馬が頻発することでも有名です。木には霊が宿るといいますが、伐採することは簡単なのに、それをしないということは、関係者も本当に“ヤバイ”ことを知っているからでしょうね」(同・記者)

氏子たちの祈願により無事移転成功

東京競馬場の大ケヤキは伐採や移転はできなかったが、無事成功した心霊スポットもある。

「かつて羽田空港の駐車場の真ん中に、大きな赤い鳥居が立っていたのを覚えている人も多いのではないでしょうか。終戦直後、羽田空港の大規模な拡張工事に着手した米軍は、この穴森稲荷神社の大鳥居を何度か取り壊そうとしたのですが、そのたびに作業事故が起き“お稲荷様のたたり”と恐れられたそうです。また、1982年には空港拡張計画が浮上し、大鳥居を動かすことが決定したのですが、その年の2月、日航機が羽田空港に着陸しようとした直前に、機長が逆噴射をして墜落。24名もの方が亡くなる大惨事となりました。このときも移設計画が頓挫したそうです」(オカルト誌記者)

数々の怪奇現象が起こったことにより、半世紀もそのままだった大鳥居も、1999年、氏子たちによる祈願の後、無事、約800メートル離れた多摩川の河口に移された。

科学の力では証明できない不思議な現象は、間違いなく存在するのである。

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