政治家の「命取り」アメリカで実際に起こった不倫スキャンダル集

| まいじつ
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“フリントン”こと1990年代の米クリントン元大統領との不倫スキャンダルの相手となったモニカ・ルインスキーさんは現在、いじめ撲滅運動家として活動している。

そのルインスキーさんが9月2日、イスラエルのテレビ局とのインタビューに応じた。その冒頭で、現在もクリントン氏による個人的な謝罪を期待しているかと問われると、にわかに席を立ち「大変申し訳ないが(インタビューには)応じられない」と言い残して退場してしまった。

クリントン氏も6月、米NBCとのインタビューで同じ質問を受けた際、「彼女とは全く話していないが、公的な場で何度も申し訳ないと発言している」と語っていた。2人の不倫事件はいまだに世界の“大ネタ”になっているわけだ。

トランプ大統領も現在、女性スキャンダルに見舞われている。肉体関係を持ったポルノ女優に、多額の口止め料を払っていたという問題だ。

政治生命を絶たれることも…

だが、このような失態を犯したのはクリントン氏やトランプ大統領だけではない。過去数十年にわたってアメリカの政治をさかのぼってみれば、大統領を含む有力政治家が失脚寸前まで追い詰められたり、実際に政治生命を絶たれてしまったケースがいくつかある。

「1999年1月から上院で弾劾裁判が開かれたクリントン氏は、翌月に無罪評決を得ていますが、米憲政史上、弾劾裁判に引き出された2人目の大統領という不名誉な烙印を押されてしまいました。大統領ではなかったものの2004年には、その有力な候補だったジョン・エドワーズ上院議員(民主党)が、乳がんで闘病中の妻がいるにもかかわらず他の女性と関係を持っていたことを暴露され、政治生命を絶たれています」(国際ジャーナリスト)

格好のワイドショーネタにされたのが、アフリカ系で2人目の連邦最高裁判事に指名されたクラレンス・トーマス氏を巡るセクハラ騒ぎだ。

「同氏は1991年、父親の方のブッシュ大統領から指名されましたが、オクラホマ大学のアフリカ系女性教授のアニタ・ヒル氏が、同氏からセクハラを受けたと申し立てました。しかし、上院司法委員会が同氏と女性教授をテレビカメラの前で証言させたところ、当時まだ女性の権利が確立していない時代であったことから、議会ではヒル女史に対してかなり失礼な質問がされて全米が驚きました。結果的にトーマス氏は僅差で指名されています」(同・ジャーナリスト)

セックス・スキャンダルというのは、古今東西を問わず政治にはつきものなのだ。

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