岩隈の日本帰還を巡って激突!イチロー対石井GM

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岩隈の日本帰還を巡って激突!イチロー対石井GM

 キーマンは、イチローということになりそうだ。シアトルマリナーズが岩隈久志投手の今季限りでの退団を発表した(9月11日現地時間)。岩隈を知る関係者の「日本復帰も視野に入れている」との談話も米国内で報じられ、これに古巣・東北楽天が敏感に対応した。
「しっかり調査させていただく。個人的には迎える準備はあると思っている」
 立花陽三球団社長が記者団にそう発した。楽天も投手力が豊富なほうではない。全盛期のピッチングができないとしても、ローテーションを守る力があれば、他投手への好影響は計り知れない。また、藤平、安樂、小野、森、松井といった若手投手のお手本にもなってくれるだろう。しかし、スンナリと古巣帰還とはいきそうにない。

「巨人、中日、阪神なども先発投手のコマ不足に悩んでいます。岩隈には代理人が付いていますし、楽天とだけ話をすることは考えにくい」(米国人ライター)
 それだけではない。シーズン途中の退団は事実上のクビだ。しかし、これに異を唱えたのが、イチローだという。
「岩隈は一見、ノホホンとした雰囲気ですが、実際は違います。イチローはリハビリ中の練習熱心さ、対戦打者の研究に余念のないマジメさを高く評価しています」(MLB中継の解説も務めるプロ野球OB)
 岩隈は昨年9月に右肩にメスを入れている。その影響で今季も大きく出遅れ、5月にはマイナーでの実戦登板も果たしたが、完全復帰とはいかなかった。マリナーズは復帰まで待てないと判断し、楽天・立花社長の言う「調査」も、そのことを指しているのだ。
「肩、肘にメスを入れた場合、復帰までそれなりの時間を要します。個人差はあるが、1年以上は掛かります」(前出・米国人ライター)
 37歳という年齢も、マイナス要素として捉えられたのだろう。もっとも、40歳を過ぎても現役を続ける選手もいる。巨人に帰還した上原浩治も43歳である。

「イチローが岩隈を高く評価しているのが気になります。滅多なことでは他人を褒めたりしないタイプです。そのイチローが認めているということは、オリックスも獲得に参戦してくるのでは」(前出・プロ野球OB)
 イチローはオリックスと定期的に連絡を取り合っている。そのイチローが“推薦”するとなれば、オリックスは復帰を確信して獲得に動くだろう。

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