2011年、ブログ上でサスペンス小説『夫を殺す方法』を発表していた68歳の女性小説家が、夫を殺害した容疑で逮捕されていたことが今月15日までに分かった。米国オレゴン州の巡回裁判所に提出された刑事訴状で判明し、殺人や武器の違法使用の罪に問われているという。
容疑者と27年間の結婚生活をともにした夫(当時63歳)の遺体は、今年6月に勤務先で射殺された状態で発見され、その3ヵ月後に容疑者は逮捕された。『夫を殺す方法』の中で容疑者は、「殺人や犯行後の警察の捜査の進行などについて長い間、考えをめぐらせてきた」「離婚は高くつく。持ち物を本当に分割したい?」とつづっていた。同州ポートランドの警察当局は、女性小説家を容疑者と断定しているが、刑事訴状や警察の声明では容疑者の犯行の動機に触れていないという。
ネット上には作家の起こした殺害事件に対して、さまざまな声が上がっている。「不謹慎かもしれないけど本を読んでみたい 別に旦那を殺したいわけじゃないけど」「作家の手口が射殺とは…もう少し難解な事件とか起こしそうだけど 現実はこんなもんか」「結果的にノンフィクションになったわけだ。リアルな犯罪者の心理を知るには面白そう」などの意見もあった。
小説家が起こした殺人事件は過去にもある。記憶に新しいところでは昨年、22年の時を経て中国の男性ミステリー作家が殺人容疑で逮捕された事案だ。小説家は1985年にデビューし、すでに数々の賞を受賞していた人気作家だった。ところが農民だった父が1995年に自殺して金に困り、友人男性と数十キロ離れた旅館に宿泊し盗みを働く。しかし、騒ぎに気付かれたため鈍器で目撃者など4人を殺害したのだ。当時の技術では手がかりがつかめなかったが、最近になって地元警察がDNA鑑定を導入し、遺留品のタバコの吸い殻などが決め手となり逮捕された。作家は「ずっと待っていました」と観念していたという。前出の事件もそうだが、いわゆるミステリー作家らしい緻密な犯行とは言えないようだ。
また、ミステリー作家だからこそ起こったような事件もある。ポーランドの男性ミステリー作家が犯行実行後にベストセラー小説を発表し逮捕へと至ったケースだ。2000年12月、ポーランド南西部にある川で、拷問の跡が見られる手足の腫れ上がった男性の死体が発見された。しかし被害者は成功者で人望があり、殺害される動機も見当たらず捜査は難航。未解決のまま5年が過ぎたある日、警察に匿名電話が入ったことで事件と男性作家の小説に類似性があることが発覚。小説には、警察と犯人にしか知り得ない事件の詳細が書かれていた。その後の調査によって、作家の妻(当時、別居中)と被害者に関係があったことが分かり、疑わしい点も出てきたため警察が逮捕へと踏み切ったという。
ミステリー作家と言っても、緻密に計算して犯行に及ぶ者ばかりではないようだ。
米国・女性小説家「夫を殺す方法」を実践? ミステリー作家による殺害事件の特徴
2018.09.19 06:20
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