塚原夫婦「朝日生命」vs具志堅派「日体大」権力奪還抗争

| 週刊実話

 ただの「パワハラ騒動」ではなくなってきた。宮川紗江選手(19)側に「金銭トラブル」が発覚したのだ。塚原夫婦との抗争劇は、「覇権争い」へとすり変わりつつあるようだ。
「日本体操協会に告発文が届いていたんです。宮川と暴力指導を問われた速見佑斗コーチ(37)が『スポンサー契約で揉めている』とするもので、その発信者は2人とスポンサー契約を交わしていた体操クラブの代表者でした」(アマチュアスポーツ要人)

 '17年10月からの5年契約で、宮川は大阪体育大学とアスリート契約を結んでいた。これは海外合宿費やコーチ料をサポートするという内容になっていた。
「5年という契約期間になったのは、'17年時点で宮川選手が入学してくれると見込んだからです」(同)
 だが、宮川は'18年4月からの大体大入学を見送った。さらに奇妙なのは、'18年5月に大手体操クラブRともスポンサー契約を締結。R側は大体大との契約を「知らされていなかった」とし、すでに支払っていた一部サポート資金の返還を含むトラブルに発展していたのだ。
「弁護士を入れての話し合いになりました。速見コーチには宮川選手への指導料を含む通信費を渡されていたんですが、告発文によれば、お金はもう残っていないと。同コーチの謝罪会見が行われた9月5日時点では解決したと言っていましたが」(体協詰め記者)

 宮川サイドの山口政貴弁護士は「2社との契約例は他にもある。事前に大体大のことは知らせていた」と反論していたが、そもそも速見コーチの処分を話し合っていた7月時点で、協会幹部は告発文を受け取っていた。ゆえに同コーチの処分を検討するきっかけは暴力指導ではなく、二重契約の告発だったのだ。
「速見コーチの行きすぎた指導はこれまで黙認されてきたんです。それはそれで問題ですが」(同)
 宮川選手の「処分は重すぎる」「塚原夫妻によるパワハラ」なる会見も額面通りには受け止められなくなってきた。しかし、騒動の焦点は、これだけではない。
 宮川選手の会見以前に協会の全幹部が告発文に目を通し、裏取りも終えていた。なのに、彼女の会見後に現れた具志堅幸司・副会長はこうコメントしている。

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