貴乃花親方引退を招いた30年前の“壮絶イジメ”遺恨

| 日刊大衆
貴乃花親方引退を招いた30年前の“壮絶イジメ”遺恨

「協会の総意ではなく、一部の理事、一部の役員の考え方じゃないかと思うんですよね。(中略)やはり(貴乃花)親方を残したい、応援したいという人は半分以上いると思うんですよ」

 9月25日に行われた貴乃花親方の引退会見。国民の気持ちを代弁するかのように訴えたのは、大相撲中継も担当した元アナウンサーで、現在は解説委員を務めるNHKの刈屋富士雄氏だった。

 なぜ平成の大横綱は、自分の意志に反し、角界を去らねばならなかったのか。

「貴乃花親方が引退の最大の理由として挙げたのが、3月に内閣府に提出した告発状をめぐる、協会からの圧力でした」(相撲記者)

 会見場で配られた「貴乃花光司」と署名の入った書面には、次のような一文が記載されている。

〈告発状の内容が事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けてまいりました〉

 貴公俊の暴行騒動を受け、告発状は取り下げ。「一兵卒」からの出直し宣言により、協会とのバトルは収束したかに見えたが。

「一部の理事、一部の役員すなわち、引退に追い込んだ“黒幕”が協会幹部にいるということです」

 と言うのはベテラン記者。

「八角理事長再選後の新体制人事では、貴乃花親方の責任を追及し、臨時年寄総会の開催を主導した錦戸親方(元関脇・水戸泉)、高田川親方(元関脇・安芸乃島)が委員から役員待遇委員に出世。どう見ても、“貴イジメ”の論功行賞です。

 9月27日の理事会までに、親方は5つの一門のいずれかに所属しなければならないというルールが7月にできたのも、まさに貴イジメの延長線でしょう」(前同)

 かつては一門を率いていたが、今年6月に解体し、現在は無所属の貴乃花親方が、期限の2日前に出した結論が廃業だった。

 2階級降格処分に一門消滅と、すでに白旗状態の貴乃花はなぜ、これほどまでに追い詰められねばならなかったのか。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
スポーツ