奈良の温泉街 スマホ「盗撮」の犯人が “人権”住民課主任とは…

| 週刊実話

 “デバ亀”の正体が町役場の「人権住民課主任」だったとは開いた口が塞がらない。場所は、奈良県天川村にある洞川温泉の旅館。事件があったのは今年5月12日の深夜のことだった。

 雰囲気のいい温泉で、21歳の女性2人が深夜の入浴を楽しんでいた。しかし、1人の女性が立ち上がったとき、背後に人の気配を感じて振り返ると、浴槽に隣接する小窓からスマホを片手にのぞく男と目が合ってしまったのだ。

 女性は、とっさに胸などを隠し、「きゃーっ!」と叫んだ。
 旅館の通報によって駆けつけた警察官は、浴室の隣にあるボイラー室の小窓を開けてスマホで盗撮していた男を、県迷惑防止条例違反の疑いで直ちに逮捕した。

 捜査関係者が言う。
「被害女性2人は大阪の女子大に通う友達同士。遅めのゴールデンウイークを楽しもうと天川村に観光に来ていたそうです。旅館で夕食を終え、アルコールも口にして、ほろ酔い気分で浴室に行ったのが23時頃。盗撮犯に気づき、騒ぎになったのが同30分頃で、男のスマホには、この間の女性の全裸での入浴姿が動画と静止画で保存されていました」

 逮捕された男は同県橿原市在住の吉野郡大淀町人権住民課主任主事、米谷稔雄容疑者(31)。「盗撮をしたことは間違いない」と容疑を認めているという。米谷容疑者は自宅謹慎を続けていたが、町は9月3日、懲戒免職処分にした。

 米谷容疑者は県内の大学に通っていた頃、この旅館でアルバイトをしていた。平成21年に町に就職してからも、
「年に数十回、繁忙期の休日などに働いてもらっていた」(旅館の関係者)
というから、兼業を禁止している地方公務員法にも抵触する。
町は、「そのことも含めて処分を決めた」(町の総務課)と説明した。

 温泉旅館に限らず、銭湯でもボイラー室とお風呂場の仕切りには覗き穴が小さくくり抜いてあると聞いたことがある。もちろん、未然に不慮の事故を防ぐためで、盗撮や猥褻目的ではないことを強調しておく。

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