日本代表ラファエレ ティモシー、ニュージーランド代表戦も「ひとつの試合」

| ラグビーリパブリック

 ラグビー日本代表のラファエレ ティモシーは現在、11月3日のニュージーランド代表戦の出場を目指している。世界ランク11位のチームの一員として、同1位の強敵に挑むこととなる。もっとも当の本人は、相手の動向より自分たちのタスクに集中するという。

「強い相手とのスペシャルな試合かもしれませんが、ひとつの試合としてとらえています。自分たちのやることにフォーカスします」

 10月30日に都内で練習後、共同取材に応じた。サモア生まれで4歳からニュージーランドで育ち、日本の山梨学院大を経て現在は同国コカ・コーラの主将を務める。2017年10月には日本国籍も取得済みだ。そのため普段は日本語で話すのだが、この日は英語でメッセージを発した。

「彼らに勝つだけの力を持っている。チーム力を発揮したい」

 さかのぼって10月26日には、大阪・東大阪市花園ラグビー場での世界選抜戦にインサイドCTBとして出場。28-31で惜敗し、「攻守の切り替え」を課題とした。その克服方法もまた、自分たちを見つめ直すことだという。

「ボールを取られてからラインブレイクされるシーンがいくつかあったので。やり方(対処方法)はわかっていたのですが、それを試合でできなかった。システムを見直し、実行するだけ」

 身長186センチ、体重98キロの身体をしなやかに動かし、左足でキックを放つ。2016年に初めて日本代表となった裏には、2015年春のニュージーランド・クライストチャーチでの短期留学があったと話したことがある。ここではクルセイダーズ傘下のクルセイダーズ・ナイツに名を連ね、現地のスーパーラグビー予備軍たちにもまれた。

 当時所属したクラブはリンウッド・ブルズで、同僚には現ニュージーランド代表SOのリッチー・モウンガもいる。今度のバトルはラファエレにとって、来日中の元同僚とぶつかる貴重な機会にもなりうる。

(文:向 風見也)
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