対話が重要な山怪取材は_地域性がにじみ出る
――山で暮らす人々が実際に遭遇した“奇妙な体験”が、現代版『遠野物語』として評判です。取材を始めたきっかけはなんですか?
田中 私は秋田県のマタギと30年にわたり、一緒にクマ狩り、ウサギ狩り、山菜採りと何度も山へ入ってきました。その中で時々、あれ? と思う様な話を聞くことがあったんです。最初に聞いたのは、大蛇の話でした。
「山に行ったら林道に土管があったんだあ。こんな所さ何だべって見てたらそれが動くんだぁ」道の幅からすると優に5㍍はある大蛇の出現。そんなことがあるのかと他のマタギに聞くと…。「いやあ、山さそんなものはいねえ」「ああ、大蛇はいるべ」。全く異なる答えが返ってきたんです。そこが実に面白いと感じましたね。それ以来、全国各地の山で“不思議な体験”をしたことがあるかを聞き始めるようになったんです。
山怪取材を進めながら感じたのは、やはり地域性ですね。北東北はキツネやタヌキに関する話が多いのですが、四国ではキツネはまず出てこない。意外だったのは、群馬県の山間部と北東北に類似点が多いことです。キツネやタヌキが元気にやらかすには、都合がいい場所なのかもしれませんね(笑)。
――実際にどのように取材を進めているのですか?
田中 取材はまず、地図を広げてじっくりとにらむことから始まります。山の高さ、広がりや水系、道路や集落の位置を頭に浮かべながらあれこれと考えるんです。現場へ入った後は、地元の人と対面して話を聞くのですが、実際には100人に会っても話が出てくるのは2割程度。効率的には決してよくはありません。しかし、これこそが山怪取材唯一の方法だと思っています。何気ない話をしつつ、ふと、思い出してもらうことが大事なんです。そのためには、私自身も、狩猟や山仕事のことをよく知っておく必要があるのです。
――『山怪』などは科学的に証明できない現象なのでしょうか?
田中 これは難しい質問ですね。本にも書いたのですが、私は個人の“心象風景”だと考えています。しかしそれでは同時に複数の人が同じ体験をすることの説明が付きません。ただ、一つ言えることは、怪談やホラー映画のように恐ろしい怪物がどこまでも、どこまでも追って来る様なことは断じてない、ということです。
山怪も無事に3作目を出版することができました。次回作は未定ですが、取材すべき場所は数多くあると思います。これからも地図を眺めつつ、山怪をのんびり探して行くつもりです。
(聞き手/程原ケン)
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田中康弘(たなか やすひろ)
1959年、長崎県佐世保市生まれ。礼文島から西表島までの日本全国を放浪取材するフリーカメラマン。農林水産業の現場、特にマタギ等の狩猟に関する取材多数。
【話題の1冊】 著者インタビュー 田中康弘 『山怪(参) 山人が語る不思議な話』 山と溪谷社 1,200円(本体価格)
2018.11.01 15:00
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