なんで「美人局」と書いて「つつもたせ」と読むの?その変わった読み方の由来とは?

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なんで「美人局」と書いて「つつもたせ」と読むの?その変わった読み方の由来とは?

自分に気がある素振りの女性をデートに誘ったところ、デート中に強面の男が現れ、「俺の女に手を出した!」などと凄み、金品を要求するといった詐欺の手口。これを「美人局(つつもたせ)」といいますが、どうして「美人局」と書いて、「つつもたせ」と読ませるのでしょうか。

実は、「美人局」と「つつもたせ」は本来、由来が異なる全く別の言葉だったのです。

「美人局」はもともと中国宋代に書物編纂された『武林旧事』にでてくる犯罪の名前で、娼婦が少年に近づき、そこへ男がやってきて娼婦を妻や妾と偽り、金品を奪うという手口でした。

一方、「つつもたせ」は、元来「筒もたせ」と書き、ばくち打ちの間で使われていた言葉でした。「筒」とはサイコロ博打でつかう筒のこと。サイコロ博打で細工した筒を使っていかさまをすることを「筒もたせ」といっていたのです。

それが転じて、詐欺やインチキそのものを指す言葉となり、やがて中国の「美人局」のような、男女関係を利用した詐欺についても使うようになりました。

また、「つつ」は女性の身体の大事な場所を表しており、それを使って(もたせて)男性を騙すことが由来しているという説もあります。

いずれにせよ、「つつもたせ」という言葉が浸透するにしたがって、漢字も中国に倣って「美人局」と書くようになりました。

美人局、時代が変わった現代では、出会い系サイトなど、インターネットを介して巻き込まれることもあるのだとか。男性諸君は特に気を付けなければなりませんね。

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