2015W杯期間中の会見でエディー・ジョーンズに視線を送るリーチ マイケル（Photo: Getty Images）
渡英する前に、日本代表キャプテンのリーチ マイケルは言った。
「エディーさんにはたくさんしごかれたから、お返しをしたい。トゥイッケナムでイングランドを倒して帰ってきます」
11月17日、ラグビーの聖地と呼ばれ、8万2000人を収容可能なトゥイッケナム・スタジアムで、世界ランキング11位の日本代表が同4位のイングランド代表に挑む。相手の指揮官は、かつて「歴史を変えよう」とリーチら日本代表選手を徹底的に鍛え、2015年のラグビーワールドカップで強豪・南アフリカ撃破を含む3勝の快挙達成に導いたエディー・ジョーンズだ。
6番をつけるリーチのほかに、PR稲垣啓太、SH田中史朗、SO田村優、WTB福岡堅樹、WTB山田章仁、FL/NO8ツイ ヘンドリック（リザーブ）といった2015年のワールドカップメンバーが、かつて苦楽を共にした恩師が率いるイングランド代表とのテストマッチに臨む。
日本代表は11月3日のニュージーランド代表戦から、9つのポジションで選手を変えた。
負傷のため所属するホンダヒートの試合にも出ることができなかった具智元が復活し、右PRで先発する。セカンドローではヘル ウヴェが新しくスターターとなり、今年6月のジョージア戦でデビューした西川征克は7番を任されテストマッチ初先発となる。ニュージーランド戦でオープンサイドFLだった姫野和樹はNO8に移動。田中は今秋はじめて9番をつけ、世界選抜戦とニュージーランド戦で出番がなかった山田は背番号14で大一番に燃える。ミッドフィールドも変更があり、中村亮土はティア1（強豪国）相手の試合では初先発となり12番、ラファエレ ティモシーはアウトサイドCTBに移動し、前の試合で13番をつけていたウィリアム・トゥポウはFBで先発する。
リザーブは8人中6人がFWで、ニュージーランド戦のメンバーから外れていたPR山本幸輝、FL布巻峻介が新たに入った。
日本は過去、イングランドと8回対戦し一度も勝ったことがない。