8万人の聖地で日本代表が善戦 後半途中までリードも強豪イングランドに惜敗

| ラグビーリパブリック

 ラグビー発祥の地であるイングランドに乗り込み、8万人が入った“聖地”トゥイッケナム・スタジアムで日本代表は勇ましく戦ったが、歴史的勝利をあげることはできなかった。現地時間11月17日、来年のワールドカップで優勝候補の一角と見られている世界ランキング4位のイングランド代表に挑み、15-35で敗れた。

 速いテンポのアタックと粘り強いディフェンスで互角に渡り合い、57分(後半17分)の時点でリードしていたのは日本だった。

 前半3分、SO田村優のキックプレーからカウンターを許して先制された。

 日本は7分から14分にかけて敵陣深くで攻め続け、ペナルティを得てもトライにこだわり、真っ向勝負を挑んだ。相手のLOマロ・イトジェにブレイクダウンでターンオーバーされ好機を逸したが、16分、田村がPGで3点を入れた。

 20分にはWTB山田章仁のインターセプトからチャンスとなり、慌てたイングランドはHOジェイミー・ジョージが反則を犯してイエローカード。日本は数的有利となる。直後、敵陣深くでのラインアウトは失敗したものの、マイボールのスクラムへと変わり、SH田中史朗がすばやくボールを出し、ファーストレシーバーのCTB中村亮土がステップでタックラーを破ってインゴールに飛び込み、逆転した。キック成功で10-7。

 27分に日本はハーフウェイ中央のスクラムで反則をとられ、イングランドのFBエリオット・デイリーがロングショットを決めて同点とされる。

 しかし、テリトリー獲得、ボール支配率で上回った日本は、チーム一体となって粘り強くボールをつないだ30分、敵陣10メートルラインと22メートルラインの中間右でボールをもらったキャプテンのFLリーチ マイケルが4人のディフェンダーを振り切ってゴールに持ち込み、勝ち越し。15-10でハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても日本の奮闘は続き、NO8姫野和樹がブレイクダウンでターンオーバーするシーンなどもあったが、イングランドはベンチで待機していた主将のCTBオーウェン・ファレルが後半最初から入って徐々に流れを変え、56分にPGで2点差に詰める。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
スポーツ