「シナモン“1日小さじ1杯”」3カ月で毛が生えた(1)インド人に薄毛が少ない理由

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「シナモン“1日小さじ1杯”」3カ月で毛が生えた(1)インド人に薄毛が少ない理由

 安い、早い、凄い──。まさに三拍子そろった「フサフサ」への近道が、にわかに注目を浴びている。頭部への他人の視線がイタイ、悩めるオトコたちにとっては、これぞ福音。さぁ、今日からただちに実行に移すべし!

「以前、テレビ番組でシナモンが髪にいい、というのを見たんです。紅茶に小さじ1杯のシナモンを入れて飲めばいいらしく、実践してみました。そうしたら2週間ほどで抜け毛が以前の3分の1ほどの量にまで減り、3カ月目にはうぶ毛が生えてきたんですよ」

 満面の笑みでこう明かすのは、都内の家電量販店に勤務する男性(42)である。

 確かにテレビでは「抜け毛予防の新常識」と題して、シナモンの効用を特集する番組があった。それを見た薄毛の視聴者がシナモンを買い求めようと、スーパーに殺到したのだ。放送直後からネット上のSNSでは「シナモンパウダー買いに行ったら売り切れてた」「シナモン関連の商品はどこにも見当たらなかった」などの書き込みがあふれたのだ。

 お菓子やカレーの材料などで知られるシナモンは、クスノキ科に属するニッケイ属の常緑高木の樹皮から得られる香辛料のこと。通称、シナモンと呼ばれてはいるが、正確にはシナモン、カシア、ニッケイに分けられる。原産地が違い、後述する成分含有量もそれぞれに違う。

 空前の「新・発毛食」ブームについて、医療ジャーナリストの谷川渓氏が言う。

「シナモンの育毛効果はこれまでも何度か、取りざたされました。以前にも今回とは別のテレビ番組で、シナモンで老化を防ぐ、抜け毛を防ぐと取り上げられました。その時も、各地のスーパーなどで、シナモンが品薄になっています」

 もちろん、それだけの根拠があるからだと、谷川氏が続けて解説する。

「旧約聖書にもその名が出ているほどの、世界最古のスパイスであり、古くから薬用としても愛用されています。なじみの深い食材で、容易に手に入ることもあり、ブームになりやすかったのでは」

 前述したように、シナモンはターメリックなどとともに、カレーのスパイスとしても使われるが、カレーといえば、インドの国民食。インド人に薄毛は少ないとよく言われているが、関係はあるのか。インド政府観光局の職員によれば、

「インド人にも薄毛はいますが、確かにかなり少ないですね。正式な統計はありませんが、その理由の一つはカレーでしょう。さまざまにミックスされた香辛料、スパイスの作用で、体内の代謝がよくなると言われていますから」

 新陳代謝がよくなることで血行が促進され、頭皮や毛根、毛乳頭の働きが活発になる。シナモンはこのカレーには欠かせないのだ。

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