“ほとんど聞いたことがない”風習や食べ物がその地方の「名物」として紹介されると、放送のたびに物議を醸している日本テレビの『秘密のケンミンSHOW』。もはや放送後の炎上が番組の「名物」と化しているが、11月29日の放送でもまたまた炎上騒ぎが起きてしまった。
この日の番組は「ワンハンドグルメ祭り」と題し、片手で気軽に食べられる各県のグルメを紹介。きりたんぽが有名な秋田県で人気の『味噌たんぽ』や、広島県のもみじ饅頭を油で揚げた『揚げもみじ』といったインパクトのある食品を次々と取り上げていった。
そして、番組が兵庫県姫路市の「ワンハンドグルメ」として紹介したのは、見た目がアメリカンドッグそっくりな『ちぃかまどっぐ』なる製品。ふわふわな揚げ生地の中にはチーズかまぼこが入っており、取材に訪れた店舗では、多くの客がこれを買い求めてる姿も映されていった。
兵庫県民から疑問が噴出
同製品は姫路市内に4店舗を構える巨大かまぼこメーカーが販売しており、客によると「姫路城と同じレベルの名物」とのこと。しかしツイッターでは地元民らしき人たちから、
《ちぃかまドッグなんで聞いたことない! 地元を離れている間に爆誕したのか?》
《え、聞いたことない。どこの国のお話や?》
《ずっと姫路にいますが、チーカマドックなんて知らんし》
《兵庫県民姫路で熱愛されてるチーカマドック。そんな話聞いたことも食べ歩いてるのも見たことがない》
などといった声が上がった上、
《これホントに名物なの? やらせ感がやばいんだけど》
《絶対仕込みやろあの客たち》
《やらせ感ハンパない。街中でチーカマドック食っとるやつなんか見たことない笑》
など、“ヤラセ”さえ疑われる事態となってしまった。
番組によると、『ちぃかまどっぐ』の販売開始は2007年と、確かにソウルフードとしては歴史が浅いようだ。一部でのみ人気の商品を“超有名”のごとく扱うのは、ミスリードと批判されても仕方がないだろう。
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Graphs / PIXTA(ピクスタ)