ナイツ塙、サンド富澤がM-1審査員として視聴者を唸らせた理由

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ナイツ塙、サンド富澤がM-1審査員として視聴者を唸らせた理由

 漫才日本一を決する年末恒例の「M-1グランプリ2018」(テレビ朝日系)が12月2日に開催され、お笑いコンビ・霜降り明星の史上最年少優勝で幕を閉じた。

 一部では“史上最大の注目度”とも謳われ、ジャルジャルやトム・ブラウンといった超個性派コンビから、和牛やギャロップなどの正統派漫談コンビまで、多種多様な顔触れとなった今大会だが、出場コンビと同じく熱い視線を集めるのは彼らをジャッジする7人の審査員である。

 常連となったダウンタウンの松本人志やオール巨人、上沼恵美子らに加え、今大会が初の審査員としての参加となった新顔のナイツ塙宣之と立川志らくには多くの注目が集まった。落語家の志らくはもちろん、塙もM-1グランプリでの優勝経験は無く、この点で同じ審査員のサンドウィッチマン富澤たけしとは事情が異なるものの、圧巻のボキャブラリーと独自の解析力を誇る志らくと、漫才を極めた塙の鋭い指摘は大会に新たな側面を加えたといっても過言ではないだろう。

「M-1グランプリという大舞台で初めての審査員ともなれば、周囲のベテランなどに萎縮してしまうこともあるでしょうが、志らくはジャルジャルの“国名分けっこ”なる斬新なネタに『ひとつも笑えなかったけど、ものすごく面白かった』という名言を残し、99点を付与。一方の塙も終始一辺倒なままネタを終えたギャロップについて『M-1の4分間の筋肉を使い切れてなかった』と鋭いコメントを残しています。上沼恵美子のように“好み”や“嫌い”、“ファン”といったワードを多発する感情型の審査員は時に非難の対象となり得ますが、塙はしっかりと客観的な分析を見せていました。やはり漫才協会の理事に就いている自負があるのでしょう」(テレビ誌ライター)

 芸人としてもまだまだ現役で戦うサンドウィッチマンの富澤たけしもまた、普段とは異なるシリアスな表情で適切なジャッジを下した人間の一人だ。

「オール巨人や上沼恵美子らに比べ、圧倒的に芸歴が浅い富澤ですが、彼が審査員の席に座ることに異議を唱える人間はいないんじゃないでしょうか。

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