ジャパンラグビートップリーグの入替戦が12月23日におこなわれ、今季、下部のトップチャレンジリーグで1位だったNTTドコモレッドハリケーンズと同2位の三菱重工相模原ダイナボアーズが勝ち、昇格を決めた。ドコモは今季トップリーグで最下位だったコカ・コーラレッドスパークスを33-24で倒し、三菱重工相模原は同15位の豊田自動織機シャトルズに31-7で快勝した。
ドコモは1年でのトップリーグ復帰。三菱重工相模原は12シーズンぶりに日本最高峰リーグへ戻る。
過去5シーズンはサバイバルマッチで耐えたコカ・コーラだが、連続6季目となった入替戦でついに敗れ、降格となってしまった。
大阪・キンチョウスタジアムでおこなわれたNTTドコモとの大勝負。前半はコカ・コーラがリードした。WTB副島亀里ララボウ ラティアナラとSH三股久典がトライを挙げ、自陣で辛抱する時間帯も多かったが、17-7で折り返した。
しかし後半、コカ・コーラに3枚のイエローカードが出て流れが変わった。
50分(後半10分)に故意の反則で副島が10分間の退出を命じられると、数的有利となったドコモは直後、ゴール前のスクラムから連続で攻め、最後はLOキーパ・ミーウィットがインゴールに突っ込んだ。コンバージョンも決まり3点差。
56分にはコカ・コーラがキックパスを使い、タッチライン際に放たれたボールをWTB石垣航平がジャンプし手で弾いて内側に残したが、拾ったのはドコモのCTB高野祥太で、サポートしたWTB茂野洸気からLOミーウィットへとボールは渡り、逆転トライが生まれた。この一連の流れで、茂野に対しハイタックルをしたNO8ジョセフ・トゥペにイエローカードが出され、コカ・コーラは13人になってしまう。
流れを引き寄せたドコモは63分、前半にPR岡部瞬のトライを演出していたSOマーティー・バンクスが今度は自らゴールラインを割り、28-17とリードを拡大。
コカ・コーラはこの試合、日本代表CTBでもあるキャプテンのラファエレ ティモシーを怪我で欠いていたのだが、ゲームキャプテンを務めた副将のFL桑水流裕策が64分に負傷で退いたのも痛かった。