自主トレで決まる?巨人・菅野は真のエースになれるのか

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自主トレで決まる?巨人・菅野は真のエースになれるのか

 自主トレとは“チームの勢力図”を表すものでもあるようだ。

「菅野(智之=29)がチームをまとめていくようですね」(スポーツ紙記者)

 菅野は6億5000万円で契約更改を終え、日本人史上最多額を勝ち取った。実績が評価されてのことだが、その菅野に託された新たな課題が“派閥作り”でもあるようだ。

 「どの球団もそうですが、この時期、ベテラン級の主力選手は後輩たちを引き連れて自主トレに出掛けます。ひと昔前、その自主トレグループの大きさがチーム内の勢力を表していました」(前出・同)

 菅野のオフは短い。12月半ば、自主トレでハワイに向かっており、お供をしたのが後輩の宮国椋丞、桜井俊貴、中川皓太など。現地で阪神にFA移籍した西勇輝とも合流すると話していた。

 「少し前の巨人では、投手陣は内海哲也のグループが最大で、野手では阿部慎之助が仕切っていました。その前は高橋由伸がまとめていました。菅野はその両方にかわいがられ、今では菅野と坂本勇人がまとめています」(前出・同)

 若手が先輩選手に付いていくのは、技術的なアドバイスを受けられるからだ。声を掛けられた若手は「期待されているんだな」と喜ぶ。また、先輩のほうから伸び悩んでいる若手に「一緒に来い」と声を掛けることも少なくないそうだ。「何とかしてやろう」との思いからだが、驚いたのは、グループの親分たちのキップの良さ。プロ野球解説者にも確認したが、若手の渡航費や食事代、宿泊代、施設利用費、現地で雇うトレーナー代なども全て“親分の奢り”だという。自身の分を含めてだが、10人以上で海外に練習をするとなれば、その費用は1000万円近く掛かる。それを気前良く支払ってくれるのだから、後輩たちにすれば、「センパイ、付いて行きます!」となる。そうやって、主力選手は自身の派閥を拡大していくのだそうだ。

 40代のプロ野球解説者がこう言う。

 「近年では主力級の選手がワリカンで後輩たちの分を支払っています。ポジションが重複する後輩、同じ学校やグループ校の先輩後輩、出身地などで派閥が形成されていきます」

 しかし、近年では違うパターンがここに加わった。侍ジャパンの影響だろう。

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