女子中学生を裸にさせ、わいせつな動画を配信させたとして、埼玉県警は1月17日、公然わいせつ教唆と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、兵庫県西宮市の43歳の無職の男を逮捕した。
男は動画配信アプリ『Periscope(ペリスコープ)』を使い、自身の裸を生中継していた女子中学生に「四つん這いで後ろを向いて」などとメッセージを送り、不特定の視聴者に閲覧させたという。他にも、同じ女子中学生に同様のメッセージを送った男2人が書類送検されている。
実は今、若者世代を中心に「手軽に動画が配信できる」と人気になっているのが『ペリスコープ』だ。アプリ利用者の中には、今回の事件のように“エロ配信”をする者もいて、カオス状態になっているという。
「『ペリスコープ』はツイッターと連携してスマホで手軽に動画を配信できることから、最近人気になっています。視聴者は画面上にコメントを投稿できる他、画面をタップすることでハートマークを送ることができ、多数の視聴者がハートマークを送ると画面がハートでいっぱいになるんです。配信がどのくらい盛り上がっているかがひと目で分かるので、特に女性の配信者があおられて“エロ”を加速させる傾向が強いんです」(IT系雑誌ライター)
おだてられてつい調子に乗ってしまう
動画配信と言えば、ニコ生やツイキャスなどが有名だが、いずれも利用者が増えるにつれ規制も厳しくなり、今では裸体をさらすなどのエロ配信をすれば、すぐに“BAN(アカウント停止)”となってしまう。しかし、まだまだ利用者の少ないペリスコープは規制もかなりユルいという。
「未成年が喫煙しながら放送していたり、飲酒運転しながら放送する者もいるなど、一部のユーザーはやりたい放題。エロ配信している女性の多くは、普段はおとなしく目立たないタイプで、視聴者からおだてられるとついつい“サービス”してしまうようですね。また、視聴者側も自分のコメント次第で、相手が何をするか分からないという面白さがあって、ゲーム感覚でエロを要求するのです。