「全然ありません。要請があっても、お断りします」 政界進出の可能性を聞かれ、こう否定したのは、１月１０日に女子レスリングの現役引退会見を行った吉田沙保里（３６）だ。とはいえ、自民党関係者はこう話す。「しっかりと固まるまでは、否定するのは当たり前のこと。民主党の谷亮子元議員も、出馬オファーを受けてから１か月以上も悩んだと聞いている」
吉田は、１６大会連続世界一の偉業に加え、１６年リオ五輪では日本選手団主将を務めるなどリーダーシップの強さも持ち合わせ、国民からの支持も高い。「今夏の参院選に向け、どの政党も、今は出馬候補を探している段階。他にも、いろいろな名前が取り沙汰されている」（前同）
その一人が、元名横綱の貴乃花だという。全国紙政治部記者が話す。「角界の改革を掲げ、一人でも屈しなかった姿は印象に強い。各社の政治部が注視しています」
タレント議員の確保に、特に躍起になっているのが自民党だが、その裏には、こんな事情が。「憲法改正を是が非でも実現させたい安倍首相は、比例区で大量の票が見込めるタレント議員にすがりたいんでしょう」（前同）
タレント弁護士から、政党を創設するまでになった橋下徹元大阪市長にも、政界再進出の噂が。「安倍首相と菅義偉官房長官は、民主党政権時代、大阪維新の会（当時）に鞍替えするという案もあったくらい、橋下氏とは昵懇。