正直、「またナチス映画か。よくもまあ次から次へと」と一瞬、引きました。がしかし、この作品が従前のものと一線を画しているのは、ナチス対ユダヤの構図になっていないからです。
第二次大戦末期のドイツ軍内部はこんなにも統率が乱れていたというのは、初めて知る事実でした。敗色が濃厚になるにつれ、軍規違反が横行し、脱走兵も相次いでいたそうなんです。しかも、逃亡や不服従や不品行で咎められた兵士のための収容所が5カ所も存在していた。その様相は我々から見ると、ホロコーストそのものです。
本作の主人公、ヘロルトは部隊を命からがら脱走し、無人地帯をさまよっていたところで、打ち捨てられてた軍の車両の中に軍服を発見。あろうことか、それを着て大尉に成りすまし、道中出会った兵士たちを次々と服従させていきます。
ブカブカの軍服が、いかにも身の丈に合っていないことを証明しているのですが、彼の大胆な嘘と傲慢な態度が、判断能力を失った人々に「ヒトラー総統の勅命だ」というでっち上げを信じ込ませてしまいます。
あっという間に“ヘロルト親衛隊”を率いることになった彼は、プチヒトラーとなって収容所の囚人たちを、考えつく限りの残虐な方法で“効率的”に処刑していきます。身内であるドイツ人兵を大量虐殺するのですから、狂気の沙汰です。
しかし、いつも思いますが、ドイツという国は、これでもかというほど自分たちで傷口を広げ、負の記憶を風化させまいとしていますね。翻って、日本軍はどうだったのか、と思わず考えてしまいます。色々な戦争映画が作られていますが、誰も見たくない卑劣な側面は映画になんてしませんよね。これも国民性なんでしょうか。
たった1着の軍服で権力を振りかざす人間と、盲従してしまう人間。この監督は「過去は現在なのだ」と語っていますが、各国で独裁者もどきが現れ、キナ臭くなっている今だからこそ、皮膚がヒリヒリする恐ろしさを感じます。
見逃してほしくないのは、エンドロールです。このゴロつき親衛隊が現代の街に現れたら…というシーンが描かれたモノクロのおまけ映像。シャレになりません。
ところで、毎年2回行われる世田谷のボロ市。
やくみつるの「シネマ小言主義」 皮膚感覚で戦慄する、_新たなナチス実話「ちいさな独裁者」
2019.02.08 15:30
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