池江璃花子選手の白血病:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載246

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池江璃花子選手の白血病:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載246

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第246回 池江璃花子選手の白血病

 過去、数々の大会で優勝し、リオ五輪にも出場した競泳の池江璃花子選手が、2月12日、自身のツイッターで、白血病と診断されたことを公表したというニュース。メディアやネットで大きな話題になっているので、おそらくみなさん、ご存じよね。
 恥ずかしながらアタシ、女子の競泳選手についてあまりにも知識がなかったんだけど、池江選手、日本記録をいくつも保持している、すごい方なのね……! 今まで一心不乱に水泳に取り組んできた18歳の少女が、突然難しい病気にかかっていると告げられ、大会にも出られなくなるというのは、どれほどショックなことか……。

 ところで今回、池江選手に関する、「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、ガッカリしている」「1人がリードすると皆、その人につられて全体が盛り上がる。そういった盛り上がりが下火にならないか、若干心配している」という桜田義孝五輪相や、「神様がちょっと試練を与えたのかなと思います」という安藤優子キャスターのコメントが批判の的に。
 桜田五輪相は「正直に、思ったことをそのまま言いすぎた」、安藤キャスターは「病気という事実を、あまり深刻に受け止めすぎないようにした」とも解釈できるけど、配慮に欠ける物言いであったことはたしかね……(もっとも、それを他人があまり批判するのも、池江選手にとって精神的な負担になる気が)。

 ただ、アタシ自身、大変な病気を患っている人にどんな言葉をかけたらいいか、いまだによくわからないの。「自分が大きな悩みや心配ごとを抱えたときにどう思うか」「自分がもし病気になったらどう思うか」と考えると、たとえば「絶対解決する(治る)よ」と言われれば、それが善意や思いやりから発された言葉であることはわかっていても、「神でも専門家でもないのに、絶対とか言うなよ」とか思っちまいそうだし、「頑張れ」的な言葉も、まったく心に刺らなさそう。かといって、遠巻きに眺められるのは淋しいし、腫れ物に触るように接されたりするのも嫌。

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