巨大ザメ「メガロドン」の絶滅は考えられていたより早かった可能性。ホホジロザメとの争いに負けた?(米研究)
2019.02.17 09:30
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カラパイア
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体長15メートルにも達する太古の巨大ザメ、メガロドン。
いくつもの映画や小説にインスピレーションを与えてきた恐ろしい捕食者であるが、これまで考えられてきたよりも100万年以上前に絶滅していた可能性があることが判明した。
絶滅した理由は、ホホジロザメとの争いに敗れたからかもしれないと、研究者らは推測する。
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世界で発見されている化石の調査から、メガロドン(学名 Otodus megalodon)が絶滅したのは260万年前であるというのが現在の通説だ(諸説あり)。
じつはこの時期に超新星爆発が発生していたらしく、これによる放射線がメガロドンをはじめとする海洋生物の絶滅と関係するという研究もある。
しかし米チャールストン大学の研究者が『PeerJ』に掲載した研究論文によると、絶滅時期の推定に用いられた化石のデータには問題があるという。
・信頼できる化石が示す絶滅時期は100万年以上早い
研究チームは、カリフォルニア州とメキシコのバハ・カリフォルニア州から発掘されたメガロドンの化石を、改めてすべて調査することにした。
すると、まともな化石がきちんと発掘されているのは鮮新世初期(360万年前)の終わりまでで、それよりも後の時代の化石については、来歴があやしく、ほかの発掘地で採られた可能性が疑われたり、もっと古い堆積物の侵食を受けていた痕跡が見られたりした。