羽生結弦、世界選手権SP3位発進で気にしたスポーツ紙での“書かれ方”

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羽生結弦、世界選手権SP3位発進で気にしたスポーツ紙での“書かれ方”

 3月21日、2018‐2019フィギュアスケート世界選手権の男子シングルSPが行われた。ケガで4カ月ぶりの試合となる羽生結弦選手に注目が集まったが、冒頭の4回転サルコーが2回転となるミスで0点。その他の演技では難なくレベル4を連発したものの、その影響で3位発進となってしまった。

「羽生選手は後のインタビューで、最初のジャンプの失敗で頭が真っ白になったとコメントしていました。冷静沈着かつ様々な状況を織り込んで試合に臨む羽生選手にしては珍しい発言です。冒頭のジャンプ以外は落ち着いて滑っていたように見えましたが、羽生選手によると後半も焦ってしまったのだとか」(スポーツライター)

 平昌五輪以上に、完璧な演技でケガからの奇跡的な復帰を見せてくれると期待していたファンにとっては残念な展開だが、羽生選手のこの失敗を密かに喜んでいた人がいたという。

「喜んでというのは語弊がありますが、スポーツ紙の編集部です。というのも、3月21日夜にイチロー選手が現役引退を表明することがわかり、22日の朝刊はスポーツ全紙がイチロー引退を一面トップに持ってきました。これで羽生選手が完全復活で、自身の今季SP最高得点を塗り替えていたら、扱いの大きさやページ配分に頭を悩ませることになったでしょう。羽生選手が2位ということで、大々的にイチロー選手にページを割くことができたわけです。羽生選手は試合後、失敗のコメントを求められると、『めちゃくちゃ悔しい。でも1面に“悔しい”って書かれるのは嫌。でも“頭真っ白”が1面になるのか…。書かないで下さいね』と、笑いに変えつつもどう書かれるかを意識して言葉を選んでいました。イチロー選手のおかげで、1面トップにならず、羽生選手はホッとしたことでしょう」(前出・スポーツライター)

 23日のFSで、アメリカのネイサン・チェンに2位に終わってしまった羽生選手だが、持ち前の負けん気の強さで、きっとまた、最高得点を更新し1面を独占してくれるに違いない。

(芝公子)

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