ゴボウやニンジンなどを千切りにして、砂糖、醤油などで甘辛く炒めた総菜のことを「きんぴらごぼう」といいますが、筆者はこどもの頃から、「この“きんぴら”ってなんだろう?」って、ずっと不思議に思っていました。
Wikipediaより
「きんぴらごぼう」はそもそも江戸時代の元禄期から作られるようになったそうですが、この「きんぴら」というのは、漢字で「金平」と書き、「坂田金平」(さかたのきんぴら)という人物からきたものなんです。
坂田金平は、平安時代中期に活躍した頼光四天王のひとり、坂田金時の息子のことです。坂田金時と聞いてもぱっとしない方もいるかもしれませんが、昔話に出てくるあの「まさかりかついで金太郎~ 」と、童謡にも歌われる金太郎のことだといえばイメージが付くでしょうか。
なぜ坂田金平が「きんぴらごぼう」の語源に?坂田金平は伝説上では、とても強く勇ましい人物だったと伝えられています。そんなことから、江戸時代になると、彼を主人公にした『金平浄瑠璃』が作られ、大流行したそうです。
やがて人々は、「強いもの」「丈夫なもの」を「金平」と呼ぶようになり、歯ごたえが強く、精がつく食べ物であることから、「きんぴらごぼう」と呼ばれるようになりました。