映画監督の井筒和幸氏(66)、そしてミュージシャンの泉谷しげる氏(70)といえば、どんな人や物にも屈しない硬骨漢として名を馳せてきた人物。
そのお二人が、元号が「令和」になるのを記念して、芸能界から社会まで、快刀乱麻、ブッタ斬る!
井筒 しげるさんは昨日もコンサートだったそうで。
泉谷 そうなんだよ。昭和、平成、令和と元号も3つ目だけどさ、俺のコンサートなんかにも、最近、平成生まれがたーくさん来てんだよ。もう、ほとんど孫だよ(笑)。まあ、役者として『三匹のオッサン』とかやってたからだろうな。
井筒 ぼくら昭和世代から言うと、ミュージシャンやって俳優もって人で面白かったのはしげるさん、あとはやっぱり萩原健一さんですよ。
泉谷 ショーケンは共演したことあんだけど、すぐ監督を殴っちゃうんだよ。俺、後ろから羽交い締めにしてよく止めたもん。
井筒 日活撮影所で、昼からウォッカあおってたの見たことあるもんな(笑)。
泉谷 確か、なんかの事情で、シーンがなくなっちゃたのが原因でさ。
井筒 役者としてはある意味、素晴らしいな。そこまでシーンに入れ込んでるんだから。それでいきなり欠番って言われたら、“この野郎”ってなるわ。でも、まあ彼は本当にいい作品とエエ役に恵まれてたよ。
泉谷 監督は、どの役が好きだった?
井筒 実は『太陽にほえろ!』とか『傷だらけの天使』じゃない。あんなの、全然どうってことない(笑)。やっぱり僕としては『死人狩り』(原作:笹沢左保78年フジテレビ放送)ってドラマが本当に良かった。柳ジョージさんの歌も良くてね。監督も工藤栄一さんや田中徳三さんでさ。
泉谷 あったあった! あのずっと雨降ってたヤツ。
井筒 そうそう。