アメリカ版1998年公開の『GODZILLA』以来、16年ぶりの2作目『GODZILLA ゴジラ』(2014年公開)には、ハリウッド俳優・渡辺謙が、芹沢猪四郎博士役で主演している。このSF怪獣映画で、人類とゴジラの敵として登場する雄雌2頭の「ムートー」は、電磁パルスの恐ろしさを思い知らせてくれる。戦闘機など電子機器を搭載するあらゆる軍用兵器を無能化してしまうのだ。
「ラグビーW杯やオリンピック・パラリンピックを控えた今の日本のテロ対策は万全なのかというと、お寒い限りです。テロリストによる原発破壊への対策はいうまでもありません。各国政府と電力会社は、テロ攻撃や弾道ミサイル攻撃を受けた場合でも、ダメージが最小限になるような新しいタイプに代えていく動きを見せています。また多数の乗客を乗せた旅客機がハイジャックされ、燃料満タンの状態で突っ込んでくる『9.11型テロ』への対策では、基本となるのは、躊躇なく多数を救うため、少数に犠牲になってもらうことです。人命は地球より重いと言っている間はなく、躊躇なく撃墜できるように法整備をしておくこと、これしかテロを実行させないための抑止力はありません」(軍事ライター)
欧州で起きているテロでは、大規模な集団による攻撃より「ローンウルフ」(一匹狼)型のものが頻発している。
「実はテロリストから見て費用対効果がバツグンで、『ローンウルフ』が最も簡単に実行でき、効果が得られるのは大規模停電テロです。06年8月、首都圏で大規模な停電が発生しましたが、原因は東京・江戸川に架かる送電線を水面を航行中のクレーン船が引っかけただけでした。昨年9月の北海道胆振東部地震で、火力発電所がダウンしたケースでも電源喪失によるブラックアウトの恐ろしさを身をもって知らしめています」(危機管理アナリスト)
ブラックアウトは時間の経過とともに事態を深刻にしていく。病院などの自家発電装置の燃料が切れて、燃料を補給しようにも停電で信号機が消えると、すべての交通システムが大混乱を起こし身動きが取れない。
対策としては病院などの自家発電装置の燃料を長時間、安全な状態で備蓄できるよう「消防法」や「医療法」などを見直さなければならない。
テロ対策には地道で高額な費用が必要となることを覚悟しなければならないのだ。
対策まるでナシ…原発への攻撃よりも恐ろしい「電源喪失テロ」
2019.05.22 11:00
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