消費税増税“延期”がパチンコに「恵みの雨」なワケ【ギャンブルライター浜田正則コラム】

| 日刊大衆
(イラスト/玉三郎)

 にわかに現実味を帯びてきた、消費税増税の延期。本来なら今年の10月1日から消費税が10パーセントになる予定だったのが、アメリカと中国の貿易摩擦を理由に延期となりそうです。これは大学や保育園の無償化に関してブレーキとなるのですが、ことパチンコ界にはとても良いニュース。

 今でもう青息吐息のパチンコ業界ですから、そこにきて、この2パーセントの追加課税を店が肩代わりするには現実もう無理水準です。じゃあ客にかぶせるしかないのかというと、それも無理筋。実施するには一回あたりの貸し玉を少なくするか、交換する景品に玉の数を上乗せするしかないのですけれど、どちらを展開しても、さらなる客離れを引き起こすのは必至。要は、業界自体がにっちもさっちも行かなくなっているのです。

 そんな2パーセントを棚上げにできれば、店も現状のカツカツ経営を継続することだけは可能。あとは経営努力で戦える。長年パチンコにかかわって来た私に言わせてもらうなら、どだい消費税という概念をギャンブルに適応させること自体が無理筋なんですよね。胴元にテラ銭を引かれる条件で、すでに打ってるんだから、勝ちぐらい全額もらわないことには間尺に合わないし、ましてや負け客になおも税金を納めさせるとなれば、打つ前から買い目が消えるってな話ですわ。

■この先の狙い目は『Pスーパー海物語 IN JAPAN2』

 新基準機の客つきが芳しくないですね。こうした状況で狙い目ってあるのか……と思った方。こういうときならではの狙い目があるんですよ。

 ズバリ、往年の人気コンテンツのシリーズ機&復刻機です。何を出しても台が売れない時代でも、一定数のニーズがあるのがシリーズ&復刻機。メーカーも、ともし火を消さないようにするため、一定周期でこれらは出しているのがパターン。

 実際これを物語るように、ホールで目につくのは『冬ソナ、仕事人、パワフル』なんかだったりしませんか?

 お店も台数こそ絞るかもしれませんが、かつてのヒット機種なら実績を引っさげているので、比較的抵抗なく台を購入してくれます。

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