岡田准一版「白い巨塔」が高視聴率でも“惜しい作品”になった原因!

| アサジョ
岡田准一版「白い巨塔」が高視聴率でも“惜しい作品”になった原因!

 5月22日から26日まで5夜連続で放送されたスペシャルドラマ「白い巨塔」(テレビ朝日系)。5月26日放送の最終話で岡田准一演じる財前五郎は、ガン細胞が脳にまで転移。意識が混濁し悶絶する中「これが死か」というセリフで息を引き取った。

「白い巨塔」はこれまでに何度も映像化されているため、ネット上では「田宮二郎版『白い巨塔』に勝るものなし」「リメイクされるたびに質が落ちている」「唐沢寿明版『白い巨塔』に比べるとあまりにすべてが軽い」など、批判の声が相次いでいる。

「最終話が平均で15.2%と視聴率こそよかったものの、批判的なコメントが多かった原因は、岡田をはじめとする出演者たちの“善人イメージ”が強すぎたことではないでしょうか。岡田はギラギラしたエネルギッシュな財前像を好演したと思います。しかし、自分の昇進に夢中になるがあまりに患者を見捨て、部下である医局員の柳原(満島真之介)に自分の失敗を押し付け、妻(夏帆)をも昇進の道具にしか考えていない、人でなしの野心家にはどうしても見えませんでした。さらに自身の保身のために財前を利用する鵜飼教授を演じた松重豊、すべてを金で解決しようとする財前又一を演じた小林薫、プライドから財前五郎への後継者指名を回避した東教授を演じた寺尾聰など、視聴者から嫌われるほど“イヤな奴”であるべきキャラクターたちも“本当はいい人”であることが消えることはありませんでしたからね」(テレビ誌ライター)

 演技力の高さ以上に、好感度の高さが際立ったキャスティングであったため、悪人を悪人として見られなかった「白い巨塔」だったのかもしれない。

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