テナントを借りてビジネスを行うことは多いですが、飲食店などはそのテナントに多額の費用をかけて内装を行う必要があります。このような内装を一般的には造作などと言いますが、造作も固定資産として減価償却の対象になります。言い換えれば、造作を行った段階でその費用の全額を経費にすることはできません。
減価償却の場合、問題になるのは耐用年数です。耐用年数に応じて経費にしますので、その年数は短い方がいいですが、賃借した建物にした造作については、原則として、その建物の耐用年数や使用材質などを踏まえて、合理的に見積った耐用年数で減価償却をしなければならないとされています。
■特例的な耐用年数
建物の耐用年数は他の固定資産よりも長いですから、上記の合理的に見積もった耐用年数も長いことが通例です。となると経費にするのが大変ですから、特例として以下のような賃借した建物については、賃借期間を耐用年数とすることができます。
1 建物について賃借期間の定めがあり、その賃借期間の更新ができないものであること
2 造作について、買取請求などをすることができないものであること
更新ができなければ、契約期間しか造作も使えませんし(1の要件)、自分が行った造作について、貸主に買取請求もできないのであれば、固定資産としての財産価値も乏しいですから(2の要件)、このような特例が設けられています。
■定期借地権との関係性
ところで、契約の更新ができないという点において、同様の性格をもつ定期借地契約との関係性についてよく質問を受けます。定期借地契約は、建物を建築する目的で土地を借りる借地契約の一種ですが、その契約に基づく定期借地権は、通常の普通借地権をは異なり、契約期間内で終了し更新することができません。こういう制限がありますので、相続税の財産評価でも、普通借地権とは異なる評価方法が採用されています。
定期借地権は契約期間満了で終了しますので、定期借地権が付された土地に建てられた建物は、その満了をもって原則として取り壊さなければなりません。となると、上記の造作と同様に、契約期間を耐用年数とすることができないか問題になります。
減価償却が可能な飲食店等の内装工事。耐用年数と注意点を税理士が解説
2019.06.06 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「ヒクイドリの部屋」から〝謎の棒〟発見される 黒くて硬くて...これは何?動物園に聞く
Jタウンネット
2
なぜ警備員の高齢化と人手不足は止まらないのか――待遇改善とデジタル活用で変わる「安全を守る仕事」
TREND NEWS CASTER
3
「病気」から「人」を診る医療へ――地域のクリニックに求められる新たな役割
TREND NEWS CASTER
4
「背中を見て学べ」はもう通用しない?世代間ギャップを埋める実践型研修の可能性
TREND NEWS CASTER
5
外国人人材の受け入れを阻む「営業の壁」 登録支援機関を支える新たな分業の形
TREND NEWS CASTER
6
暑~い夏に、リス&カワウソたちに冷たいプレゼント 仙台うみの杜水族館の企画がやさしい【7/31~8/23】
Jタウンネット
7
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット
8
医師はいるのに「受診できない」――医療アクセスの盲点とは
TREND NEWS CASTER
9
飲食店を支える「業務用中華点心」 人手不足時代の新たな市場価値を読み解く
TREND NEWS CASTER
10
地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題
TREND NEWS CASTER