前回に引き続き、イケメン僧侶が大奥女中をオトしまくって出世をもくろんだ、世にいう「延命院事件」をご紹介します。
前回の記事はこちら
江戸後期、あまりにイケメンなため女性信者に爆発的人気を誇った日暮里の延命院の僧侶・日潤。彼はその人気に乗じて、大名家の娘や奥女中などの身分の高く権力を持つ女性信者に裏で性的サービスを施し、心酔する彼女たちの力を利用して寺の出世と金儲けを目論みました。
千代田之大奥 歌合 橋本(楊洲)周延画
やがて大奥中に日潤の裏サービスの噂は広まり、奥女中たちは外出休暇が取れた時には集団で延命院に通ってくるようになりました。集団が訪れてサービスが日潤1人で回しきれなくなると、彼は寺の若い坊主たちにまで奥女中たちの相手をさせるようになりました。寺全体がなぜか夜のお店のような状態になってしまったのです。
寺社奉行、動く!寺に通う奥女中が増えれば増えるほど、日潤の怪しい活動は隠すことが難しくなり、やがてついに寺社奉行の脇坂安董(わきさかやすただ)に「延命院が怪しい」と嗅ぎ付けられました。