お嬢さん。
幸せな恋愛をゲットするための、たったひとつの冴えたやり方をご存じでしょうか?
それは「悪い男に捕まらない」こと。
いいですか?
この世には、貴女の心と身体を奪おうとする獣や悪魔がたくさんいます──いま、この画面を読みながら想像したよりもずっと。この連載では、そんな「悪い男」の手口を紹介していきます。
それをどうか心の中にファイルしてください。危ない色のファイルですが、いつか役に立つときがくるはずですから。
■本日の恋愛ブラックファイル
「え、ドジすぎない?」 「いまちょっと友だちのことバカにしなかった?」 「うん。いま君の話は聞いてないよね」
わかりますか。
この微妙にディスってくる感じ。
貴女の言動にいちいち慌てるでもなく、同情するでもなく、ちょっと冷たくする感じ。
文字だけ見るとケンカを売ってるのかな、と思うでしょう。
しかしそんなことはありません。一度でも経験したことのある貴女は全力でうなずいてくれることだと思います。
彼はそのあと笑顔を見せたり、からかうような雰囲気を出してきたり、絶妙にフォローがうまかったりで、決して不愉快にさせないのです。
むしろ、そういうSっぽいの、大好物だったりしません?
絶叫系アトラクションのようにぐわんぐわん感情がゆれうごいて「ああ、ドキドキする……!」と思わずにいられなかったりして。
どんどん好きになる。もっとドキドキがほしくなる。気づいたらこっちが媚びてしまう。
ダウト!
お嬢さん。それが悪い男のブラック恋愛術なのですよ。
よろしいですか。悪い男ほど、わざと微妙に貴女をディスるのです。貴女をドキドキさせるために、絶妙なポジションをとるのです。