買い物の最中、店員さんから「この服は“抜け感”があってかわいいんですよ~」なんて声をかけられたことはありませんか?
雑誌やWEBの記事でも今や当たり前のように使われている「抜け感」という言葉。
でも、抜け感についてきちんと説明できる人はなかなかいないかもしれませんね。
そんな曖昧になっている抜け感の意味や抜け感コーデの作り方について考えてみましょう。
■ファッション誌でもよく目にする「抜け感」とは?
雑誌やWEBのファッション記事では、「抜け感」がオシャレのキーワードとして頻繁に使われていますよね。今や、抜け感を知らないと、時代遅れのファッションになってしまう危険があります。
抜け感についてしっかりと理解すれば、ファッション記事を読むのもこれまで以上に楽しくなるはず。
まずは、抜け感の意味について押さえておきましょう。
◇抜け感の意味とは?
「抜け感」の使われ方は幅広く、「肌見せで抜け感を出す」というものもあれば、「色で抜け感を意識」と書かれたり、さらには「抜け感のあるシルエット」を紹介しているものもあります。
どれも「抜け感」という雰囲気を伝えていて曖昧に感じますが、共通しているのは、コーディネートのどこかに力が抜けたように感じさせる部分があるかということ。
さらに、コーディネートが重く見えず、軽快さが感じられるかどうかがポイントとなっています。
ただし、力を抜いて軽さを出すとはいっても、野暮ったく見えるのはNG。あくまで大人っぽく品のあるファッションが基本です。
本当に力を抜いているわけではなく、力を抜いているように“見せる”のが重要なのです。
◇「抜け感」という言葉が生まれた背景
2000年代前半ぐらいまでは、上品で控えめなお嬢様風のファッション、いわゆるコンサバ系のスタイルが持てはやされていました。
しかし、だんだんと「脱・コンサバ」がオシャレのキーワードとなり、2000年代半ばごろのファストファッションの台頭とともにカジュアル志向が高まっていきました。