㈱和(京都府京都市伏見区、代表:森本和彦)は、失われつつある京都の匠の技術を継承するため同世代の若手職人仲間を集め、2019年9月12日に「京都こせがれ会」を結成し新しい形の伝統に挑戦している。
◯ 後継者不足や機械化で失われていく、京都の匠の技術
匠の街、京都。古くから続いてきた産業は今、深刻な危機にあると言われている。帝国データバンクが2017年に実施した調査によれば、事業承継を経営上の問題と認識している京都府の企業は69.9%にも上る。機械化などによる需要減、職人の高齢化と担い手不足。何十年、何百年とかけて継承されてきた技術が失われつつある。
◯ 家業の米屋を継げない罪滅ぼし
㈱和の森本代表(32)は、京都伏見で3代続く米屋の長男として生まれた。幼い頃から、家業を守り続ける両親の背中を見てきたが、大型スーパーやオンライン販売など多様化する小売市場で、米屋を続けるべきか。継ぎたいけど継げない。そんな葛藤が積み重なった少年時代を過ごしたという。
◯ 経験のない10代で、技術を継承するため職人の世界へ
米屋は継がない、でも世代を超えた継承に貢献したいと覚悟を決めた森本は、持ち前の手先の器用さを活かせるのではと、京都の由緒ある造園店に弟子入り。10年間の修行を重ね、造園や外構工事に関する広範な技術を習得。
◯ 見た目は横綱、繊細な技術は芸術家
「強そう」、「怖そう」、見た目は横綱級の森本。一方、その技術は予想を裏切る繊細さで、クレーンを使ってミリ単位で地面に穴を掘れるという。新築と比べてデリケートなリフォーム工事を、繊細な技術で仕上げてしまうことから、「芸術家」と称する顧客もいる。
◯ 技術を継承する「京都こせがれ会」で新しい形の伝統に挑戦する
師匠から受け継いだ技術、両親から語り継がれた匠の心。森本は、若手の職人仲間を集め不定期に集まり、技術継承や販路開拓のための学びの場を作っており、満を持して2019年9月12日に「京都こせがれ会」を設立した。家ごとではなく、街ごとで技術と心を継承する、新しい形の伝統に挑戦する彼の鼻息は荒い。
失われていく地方の技術を守れ!見た目は横綱、京都こせがれ会の挑戦
2019.09.13 10:00
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